研究課題
基盤研究(B)
効率的な意思決定のためには、外界を正しく認識し、次に起こる事象を予測することが必須である。そのために、脳は感覚からの情報と過去の経験を選択的に統合し、外界の「内部モデル」 を作成するが、この内部モデルが状況の変化に応じていかに更新されるのか、その神経機構は不明である。本研究では、脳ネットワーク相互作用の調節に関わっている視床網様核が内部モデルの更新を調節するという仮説を立て、検証する。本研究の成果は、統合失調症における内部モデル欠損の原因解明や脳を模倣する人工知能の開発に役立つことが期待される。