研究課題/領域番号 |
22H02756
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
大友 康平 順天堂大学, 大学院医学研究科, 准教授 (40547204)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2022年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | 蛍光顕微鏡 / 二光子顕微鏡 / 高速イメージング / ボリュームイメージング / 二光子顕微鏡法 / ベッセルビーム |
研究開始時の研究の概要 |
蛍光顕微鏡法は、生命科学研究からのニーズに応える形で、現在進行形で技術革新を遂げている。その一方で、時空間分解能などの極限的指標に対する生体毒性のトレードオフがかねてから指摘されている。本研究は、先端イメージング技術が現場で活用されるために、これらの観察条件が生命現象に与える影響を精査する。代表者らがこれまでに提案してきた高速二光子イメージング技術を基盤とし、結果をシステムへフィードバックすることで、投薬、治療等の生体への効果の正しい評価が鍵となる医科学研究におけるツール像を見出したい。
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研究実績の概要 |
本課題は、生体内現象を高速かつ低侵襲的に可視化する顕微イメージング技術を確立することを目的とする。そのために、研究代表者がこれまでに取り組んできた高速二光子顕微鏡法について、更なる技術開発を行う。2022 年度は、その一つであるアドオン型ボリュームイメージングデバイスによる光ニードル顕微鏡システムの構築を完了させた。本法は、励起光を簡易的にベッセルビームに変換し、ニードル状の集光スポットを実現する。これにより、0.2 mm厚の脳スライス中に三次元的に分布する神経細胞群を、1 回のレーザー走査で可視化することに成功し、原著論文として成果報告を行った (Chang et al., Sci. Rep. 2022)。また、関連する二光子顕微光学技術について、英文総説、日本語総説を執筆し、上記の成果についても一部報告を行った (Otomo et al., Biophys. Physicobiol. 2023; 大友ほか 分光研究 2023)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
アドオン型ボリュームイメージングデバイスによる光ニードル顕微鏡法について、当初の計画 (~ 2023 年度) よりも早期に技術開発が完了した。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、光ニードル顕微鏡法および多点走査型二光子顕微鏡法により、高速撮像性能に基づく生体内部観察における低侵襲性能の定量評価を試みる。
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