研究課題/領域番号 |
22H02833
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉浦 悠毅 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (30590202)
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研究分担者 |
涌井 昌俊 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (90240465)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | COVID19 / メタボローム解析 / バイオマーカー / 免疫代謝 / COVID-19 / 予後予測因子 |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19は、軽症者と重症化する患者に分かれ、急激な重症化に伴い致命的転帰をとる入院時軽症例も少なくない。従って、早期の転帰予測による層別化と治療介入が急務の課題である。しかし、現状では有効性のあるマーカーは確立されていない。また、予後悪化を決定づける免疫病理学的な因子も明らかでない。本研究において、未だ報告の乏しい血中低分子マーカーを探索し重症化転帰予測マーカーを同定することで、早期の転帰予測/層別化に基づく治療介入を目指すことを目的とする。
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研究実績の概要 |
COVID-19の重症化を予測可能な、有効性のあるマーカーは未だ確立されていない。また、予後悪化を決定づける免疫病理学的な因子も明らかでない。COVID-19の重症化の本態は、SARS-CoV-2感染によって惹起されるサイトカインストームによる過剰免疫炎症応答、結果としての臓器不全と考えられる。従って免疫炎症応答の増減を反映する分子が、有力な転帰予測マーカーとして期待され、重症化を決定づける免疫病理学的なメカニズム解明にも資する。この様な背景から、以下を目的とした研究を実施する。
研究初年度は、血中低分子マーカーを探索し重症化転帰予測マーカーの同定を行った(Aim1)。その結果、COVID19患者血清において、最終的に重症化転帰を取る患者においては、発症早期から代謝変動が見られる事を見出した。さらに、これらの重症化マーカー候補の代謝物群が変動するのは、発症早期が主であり、肺炎を発症する後期においては変動が収束する様子が観察された。この様な重症化患者の発症早期の血清代謝物変動を利用し、重症化転帰予測が可能な低分子マーカー候補を複数同定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
血中低分子マーカーを探索し重症化転帰予測マーカーを同定を行った(Aim1)結果、COVID19患者血清において、発症後一週間以内に重症化を予測が可能な低分子マーカー候補を複数同定する事ができた。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定通り、得られたマーカー候補分子が関与する代謝経路に着目し、 重症患者に特異的な「重症化に至る過剰免疫応答の代謝メカニズム」を解明する(Aim-2)。
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