研究課題
基盤研究(B)
パーキンソン病(PD)や類縁神経変性疾患において、細胞小器官であるリソソームの異常が示唆されており、また細胞老化によっても同様のリソソーム異常が生じる。我々は、PDの病因遺伝子であるLRRK2が、リソソームの「品質管理」に重要な役割を果たすことを見出し、そのメカニズムや役割について解析を進めてきた。本研究では、リソソーム品質管理機構や細胞老化の調節が、PD脳に蓄積するαシヌクレインの蓄積や伝播に与える影響について、細胞やマウスを用いて解析するとともに、メカニズムに根差したαシヌクレイン分泌阻害剤の探索などを通じて新たなPD治療戦略の提案へとつなげる。