研究課題/領域番号 |
22H03269
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岩山 智明 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (80757865)
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研究分担者 |
藤原 千春 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (00755358)
村上 伸也 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (70239490)
新保 敬史 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授(常勤) (70780609)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2022年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 歯根膜 / 歯周組織再生 / scATAC-seq / シングルセル解析 / オープンクロマチン領域 / シングルセル解析技 |
研究開始時の研究の概要 |
歯周病によって失われた歯周組織を効率的に再生するためには、歯根膜の細胞群を効率的に活性化することが重要である。本研究では網羅的オープンクロマチン領域解析により歯根膜中の各細胞群のマスター転写因子や誘導因子を同定すると共に、歯根膜細胞特異的マウスを用いて細胞分化制御機構の解析を推進することにより、多様な細胞群の運命決定機構を探索し、歯周組織再生療法の開発にも繋がる基盤情報の構築を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では歯根膜中の各細胞群のマスター転写因子や誘導因子を同定すると共に、歯根膜細胞特異的マウスを用いて細胞分化制御機構の解析を推進することにより、多様な細胞群の運命決定機構を解明することを目的としている。このために、①scATAC-seq法によるマスター転写因子探索、②歯根膜細胞特異的CreERマウスを用いた細胞系譜解析、③歯根膜細胞特異的CreERマウスを用いた歯根膜特異的遺伝子機能解析、④CRISPR-Cas9およびCRISPRa-SAMによる転写因子機能解析、の4つの解析を進める。初年度は主に以下の成果を得た。 ①これまでに開発した単離法を用いてマウス歯根膜由来細胞のscATAC-seqを実施した。scRNA-seq結果とほぼ同様のクラスタリング結果が得られ、セメント芽細胞のクラスターが同定された。さらに結合モチーフ解析により同クラスターに特徴的な転写因子が数個同定された。この転写因子群は骨芽細胞のクラスターのものとは異なっており、セメント芽細胞特異的な分化調節に関わる転写因子である可能性が示唆された。 ②歯根膜細胞特異的CreERマウスを用いて、長期的な恒常性維持および組織修復における歯根膜細胞の細胞系譜解析を行い、歯根膜細胞がセメント芽細胞や骨芽細胞、歯根膜線維芽細胞の系譜に直接分化することを明らかにした。 ③歯根膜特異的な古典的Wntシグナルの影響を検討するため、Ctnnb1遺伝子のfloxedマウスにPlap-1-CreERマウスを掛け合わせたマウスを作製し、組織学的な検討を行った。 ④これまでに樹立したマウス歯根膜細胞クローンを用いて、①で同定した転写因子について、CRISPR-Cas9によるノックアウト細胞を作製した上で、シングルセルソーティングによりサブクローンを樹立した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究計画の核となるマウス歯根膜の1細胞クロマチンアクセシビリティー解析を実施し、すでにセメント芽細胞特異的な転写因子候補が同定された。歯根膜細胞特異的CreERマウスを用いた細胞系譜解析の結果を英語論文として取りまとめ出版した。コンディショナルノックアウトマウスやノックアウト歯根膜細胞の作製も概ね計画通りに進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
予定通り、作製したコンディショナルノックアウトマウスやノックアウト歯根膜細胞を用いた解析を進める。
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