研究課題/領域番号 |
22H03346
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
栗山 進一 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (90361071)
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研究分担者 |
松崎 芙実子 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 助手 (60897669)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / アトピー性皮膚炎 / 糖尿病 / ゲノムコホート / クラスター / AI |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、①自閉スペクトラム症、アトピー性皮膚炎、糖尿病の3つの疾患について、日米英蘭の4か国の代表的なゲノムコホートからなる先端のデータベースを構築し、②そこで得られている詳細かつ精度の高い表現型に人工知能(AI)をはじめとした先進の解析技術を用いて異質と考えられる疾患をクラスターに分け、③クラスターごとにゲノムワイド関連解析を行って関連遺伝子変異を同定し、④家系情報を用いて擬陽性を排除してより真実に近い変異を明らかにしてASD、AD及びDMの病態解明を行ったうえで、⑤より均質と考えられる疾患群個々のリスク予測式構築とリスク予測アプリケーションの開発を行って社会実装する。
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研究実績の概要 |
自閉スペクトラム症(ASD)の異質性を克服するために、Simons Foundation Powering Autism Research for Knowledge(SPARK)データセットのクラスター分析を行い、そのクラスターのGWASを実施した。白人男性プロバンド2,079人と未罹患の兄弟875人のデータを解析した。従来のGWASとして、参加者全員(症例875人、対照2,079人)に対してGWASを実施した。クラスタベースのGWAS(cGWAS)として、まずASDの875例をDeep Embedded Clusteringを用いて40クラスターに分類した。クラスタリングには、DCDQ(15項目)、SCQ(40項目)、RBS-R(43項目)、初回登録時の年齢(月)、民族、利き手、投薬歴、生物医学的介入歴、集中行動介入歴が用いられた。その後、各クラスターの参加者と2,079人のコントロールの参加者を統合し、40のクラスターに従ってGWASを実施した。全患者と全コントロールを比較した従来のGWASでは、有意な関連は観察されなかった。しかし、表現型が似ているクラスターに分けられた患者をコントロールと比較したcGWASでは、P < 5.0 × 10-8を満たす90の染色体座が同定され、そのうちのいくつかは、これまでに報告されたASDの候補遺伝子内またはその近くに位置していた。 アトピー性皮膚炎に関しては、東北メディカル・メガバンク計画のバイオバンクに格納されている「お肌チェック」のデータを用い、データクリーニングが完了したところである。 糖尿病については、英国のUK Biobankのデータを用い、表現型としてどのような変数があり、それらがどのような相関関係にあるかを明らかにし、変数選択をほぼ終えたところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね順調に進展しているが、わが国のバイオバンクであるBiobank Japanからのデータ提供は、コロナ禍の影響も受け、少々遅延している。他のバイオバンクからのデータ提供と解析は順調である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度の夏ころにはすべてのバイオバンクのデータが揃う予定である。これらを用い、特に自閉スペクトラム症、アトピー性皮膚炎、肥満、糖尿病について、表現型に関する変数に人工知能解析アルゴリズムを適用することによって、疾患をクラスターに分けたうえでのゲノムワイド関連解析を行っていく予定である。
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