研究課題
基盤研究(B)
腸管は、大量の異物が流れ込む場であるため、それらの侵入を防ぐ生体防御(バリア)の最前線を担っている。よって、この腸管バリアの制御が崩れると、炎症を基盤とした種々の疾患につながる。本研究は、腸管における上皮系と神経系のクロストークに着目し、腸内細菌が産生する「第3のガス状メディエーター:硫化水素(H2S)」による腸管神経系の傷害から、腸管ホメオスタシスの破綻のメカニズムを解明する。さらに、腸管内H2Sの高濃度化に関わる食習慣と腸内フローラの特徴を明らかにし、それに基づいた食事介入による予防手段を開発する。