研究課題/領域番号 |
22H04004
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1120:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 青山学院高等部 |
研究代表者 |
江下 陣 青山学院高等部, 青山学院高等部 英語科専任教員
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
460千円 (直接経費: 460千円)
2022年度: 460千円 (直接経費: 460千円)
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キーワード | 技能統合型ライティングタスク / 英語ライティング / 英語教育 / ライティングプロセス / 英語ライティング指導 / 混合研究法 |
研究開始時の研究の概要 |
Integrated Writing Task (IWT)の言語習得を促すタスクとしての可能性を調査するため、Essay Writing Taskと比較し、ライティングプロセスを分析する。これまでの研究では言語面以外の認知プロセスを分析することが多かったが、本研究ではライティング時の言語面への意識を分析することで、言語面への意識について分析する。言語に対する意識がライティングの言語的な質にどのような影響を与えるのかについても調査する。思考発話データやEye Trackingなどの手法を混合的に用いて、1つの手法では得られないデータからIWTの授業内タスクとしての導入可能性を提案する。
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研究成果の概要 |
本研究では、日本人英語学習者の技能統合型ライティングを行っている際のライティングプロセスを混合研究手法を用いて分析した。 分析の結果、どちらのライティングタスクでも、主に語彙面に注意を向けてタスクを行っていることがわかった。独立型ライティングタスクでは、文法面に関連する処理が多く、技能統合型ライティングタスクでは、より難易度の高い語彙を使おうと、語彙を精緻にしようとするプロセスがより多く行われていた。アイトラッキングの分析からは、学習者が語彙について考えている時には、技能統合型ライティングタスクでは、リーディングの本文を見る傾向が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
技能統合型ライティングタスクはこれまでは、言語テストで使用されることが多かったが、実際の指導において、言語学習面にどのような効果があるのか議論されることが少なかった。特に学習者がタスクを行っている際のプロセスの研究については、これまで希薄であり、学習者がどのような言語処理を行っているのかがわからない状態であった。 本研究は学習者のライティングプロセスを分析するために、思考発話法・キーロガー・アイトラッキングという3つの研究手法を混合し、技能統合型ライティング遂行時のプロセスを調査することができた。
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