研究課題/領域番号 |
22H04063
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1180:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
滝沢 健作 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教諭
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
350千円 (直接経費: 350千円)
2022年度: 350千円 (直接経費: 350千円)
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キーワード | 個別最適な学び / 主体的・対話的で深い学び / 歌唱指導 / Passaggio / 歌唱活動 / 声楽発声 / 多様性 / 多言語 / 個別最適な学び(個人レッスン) / 独唱(Passaggio) |
研究開始時の研究の概要 |
中等教育音楽科の歌唱活動の核である合唱活動がコロナ禍で敬遠されてしまっている昨今であるが、文科省が掲げる「個別最適な学び」に向けた視点で個人で歌う「独唱」に特化し、個別の歌唱に於いて声楽の「Passaggio」(パッサッジョと読み声楽歌唱に於ける声の変換点の事を言う)の概念を理解又は感受させる。IPadで撮影された個別の歌唱動画を授業内での協働の中で分析、感受させ、一人ずつ異なる自身の声(Una voce)の奥深さや多様な個性を体感させ「主体的・対話的で深い学び」の実現に向かう。又リモート授業になった場面でも授業可能なIPadを利用した歌唱授業実践研究を行う。
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研究成果の概要 |
普通科高校音楽Ⅱの受講生徒を対象とし「個別最適な学び」に向けた視点で個人で歌う「独唱」に特化し声楽の「Passaggio」の概念を理解又は感受させ一人ずつ異なる自身の声の多様性を体感させ「主体的・対話的で深い学び」の実現に向かった。通常授業時間内で三か国語(日伊仏)の独唱曲を題材にし、個人レッスン時間を設定し専門的なレッスンを通して自身の声と向き合い声楽と発声の奥深さを体感し受講生同士の主体的・対話的で深い学びが実現された。生徒自ら難曲であるBeethoven交響曲9番の第4楽章を独唱付きで行いたいとあり本校音楽祭で抜粋演奏を披露出来た。本研究の報告を本校紀要の東大附属論集第66号に投稿した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歌唱活動の核である合唱活動がコロナ禍で敬遠されている中での歌唱活動の継続と文科省が掲げる「個別最適な学び」に向けた視点で「独唱」に特化し声楽の「Passaggio」(パッサッジョと読み声楽歌唱に於ける声の変換点の事を言う)の概念を理解又は感受させ「主体的・対話的で深い学び」の実現に向かった。三か国語(日伊仏)の独唱曲を題材にし個人レッスンを通常授業に取り入れた事が本研究の最大の特徴でそれを体感する事により自身の声と向き合い歌唱活動への強い興味関心や奥深さ探求心を生みその後の高度な自発的な音楽活動に向かった。多様な言語に接する事で多彩な文化背景を学び生涯音楽を愛する心を育む事にもつながった。
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