研究課題/領域番号 |
22H04094
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1180:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 木島平村立木島平中学校 |
研究代表者 |
小林 和仁 木島平村立木島平中学校, 中学校教諭
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2022年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | 中学校技術科 / エネルギー変換の技術 / マイクロ小水力発電 / クリーンエネルギー / 小水力発電 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,中学校の技術科のエネルギー変換の技術の内容において,SDGsで示される課題の解決や持続可能な社会の実現に向けて生徒自身が参画していこうとする実践的な態度を育成するための,自転車のハブダイナモを用いた小水力発電機の製作を軸にしたカリキュラムの開発とその効果の検証を目的とする。生徒の生活の中にあるクリーンエネルギーと身近なものとを組み合わせて発電する活動を通して,世界のエネルギー問題という大きな問題解決へのニーズに対するシーズを増やすことができる。ここで獲得しうる実践的経験値が持続可能な社会の構築に向けて,生活を工夫し創造しようとする実践的な態度を養うことにつながると考えている。
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研究成果の概要 |
ゼロカーボン社会の実現に向け,小水力発電が注目されている。本研究では中学校技術科の授業において,自転車のハブダイナモを用いた小水力発電機を製作し,発電→蓄電→活用の方法を模索する課題解決学習の実践と結果の考察を行った。実践の結果,社会の動きや既存の技術について知識を獲得し,日頃の行動への意識や生活への応用の発想が生まれ,持続可能な社会の実現に向けた生徒の実践的な態度を育成しうる可能性があることが確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,中学校技術科において自転車のハブダイナモを用いた小水力発電機の製作を軸にした授業実践とその考察を行った。生徒らは,マイクロ水力発電機を開発し,電気エネルギーを作り,生活の中で活用するまでの一連の流れを体験的に学習した。発電から使用までの流れを通して学習することで,生徒のエネルギー変換の技術に関する知識・技能やそこへの興味が高まる傾向があることが示唆された。しかし,自転車のハブダイナモでは発電量が微小であり,生活に活用できる範囲が限定される。自転車のハブダイナモに限らず,より大きな電流量を発電することができるダイナモの活用にも目を向け,さらに教材研究を深めたいと考えている。
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