研究課題/領域番号 |
22H04118
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1180:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
宮崎 慶子 近畿大学, 附属小学校, 教諭
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2022年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | AR / 児童英語 / 小学校英語 / 拡張現実 / 前置詞 / 小学校外国語 / ICT / 児童英語教育 / AR(拡張現実) / 英語科指導法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、小学校英語教育の授業において、AR(拡張現実)を活用することで、物事を視覚的・体験的に捉え、理解の定着がより深く図れることを明らかにする。GIGA スクール構想によって 1 人 1 台端末環境が整備され、ICT を積極的に活用した授業が求められている中、小学校の英語教育も教科化となり、着実に英語を使う力を高めていくことが求められてきている。世界各国で、AR や VR を活用した授業実践報告などが行われている今、英語教育と ICT 教育の有効な組み合わせを具体的に考案し、どのような活用の在り方が効果的であるかを探ることにする。
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研究成果の概要 |
小学校英語教育において、AR(拡張現実)を活用することで、物事を視覚的・体験的に捉え、理解の定着が深く図れることが明らかにするためにARMakrアプリを活用し、児童の創作活動に重点を置いた実践研究を行った。その結果、約72%の児童が授業後にWhere isを使って、物の場所を尋ねることができるようになり、約71%の児童が物の場所を英語で説明できるようになった。さらに、AR Makrを使って物を配置する活動が楽しいと答えた児童は94%にのぼり、主体的に創作活動に励む児童の姿が見られた。また、前置詞の定着を図る単元テストでは、昨年度より4クラスの学年平均点が2点向上した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、小学校英語教育においてARを活用することで、物事を視覚的・体験的に捉え、理解の定着がより深く図れることを明らかにした。児童が創作した図や画像をAR化することで、英語に対する興味を高め、自ら物を配置する練習をAR Makrアプリを使って繰り返すことにより、前置詞のコアイメージを掴み、場所を表す前置詞の使い方や意味の定着を深めることができた。今後、研究成果を電子ブックにまとめ、Apple Booksで公開する予定である。より多くの学校にARを活用した英語教育の在り方について考察するきっかけになることを期待したい。
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