研究課題/領域番号 |
22H04123
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1190:特別支援教育関連
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
嶋 俊樹 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 助教
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
380千円 (直接経費: 380千円)
2022年度: 380千円 (直接経費: 380千円)
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キーワード | 視覚障害 / 地理的知識 / 教材開発 |
研究開始時の研究の概要 |
視覚障害児の地理的知識の実態については不明な点が多いことから、盲児及び弱視児のそれぞれの地理的知識の特性や特徴的な発達過程を明らかにすることにより、発達段階に応じた効果的な指導方法や地名と空間的範囲とを結びつける教材開発にもつながることが期待される。 そこで、本研究では、視覚障害児を対象に、児童の地名等の地理的知識の実態を明らかにすることを目的とし、さらに発達段階に応じた地図等の教材の在り方について検討する。
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研究成果の概要 |
視覚に障害のある児童の地理的知識の実態を明らかにするため、質問紙に基づく聞き取り調査を行い、教材を開発し試作した。 特別支援学校(視覚障害)に在籍する小学部低学年(1・2年)児童5名に対する調査結果は、住所の正答率は20%、学校の所在地の正答率は0%であり、視覚情報の入手が困難なことによる傾向であるかは不明な点も多い。そのため、晴眼児の地理的知識の実態との比較も必要である。 3Dプリンタで用いて学校の周りの教材として、地形の高さの倍率を4段階で試作した。土地の高低差に着目した教材を、実際の学習活動の中で、どのように活用できるか、高さの倍率や空間の範囲などを含め継続した検討が必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地理的知識の習得およびそれらを用いて地理的事象を分析する力をいかに高めていくかは、地理教育における課題の一つである。 視覚に障害のある児童の地理的知識の実態を明らかにすることは、児童の概念形成を促すことともに教材開発の検討につながる。児童の地理的知識の実態が明らかになる一方で。視覚情報の入手が困難なことによる傾向であるかは不明な点も多いため、晴眼児の実態との比較を含め継続した調査が必要である。また、教材開発については3Dプリンタで試作した教材の高さの倍率や空間の範囲などについて検討を重ねるとともに、実際にそれらを活用した教育活動においても継続して検証する必要がある。
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