研究課題/領域番号 |
22H04125
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1190:特別支援教育関連
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研究機関 | 長野県塩尻市立桔梗小学校 |
研究代表者 |
田中 亮 長野県塩尻市立桔梗小学校, 教諭
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
350千円 (直接経費: 350千円)
2022年度: 350千円 (直接経費: 350千円)
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キーワード | 病弱教育 / 通常の学級 / 校内支援体制 / 小児慢性特定疾患 / 小学校 / 特別支援教育 |
研究開始時の研究の概要 |
地域の小学校に多くの慢性疾患等の病気の子どもが多く在籍するようになった現在、支援体制の構築は必須となっている。そこで、小学校の通常の学級における慢性疾患等の病気の子どもの支援体制構築に向けたプロセスを明らかにし、病弱教育推進のための視座を明らかにすることを目的とし、小学校における慢性疾患を有する児童の支援体制の構築に向けて、現在行われている教員研修や病弱特別支援学校のセンター的機能、潜在的に行われている学校内の多職種協働の実態と傾向、および、成果と課題について調査・検討する。
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研究成果の概要 |
小学校には,病気の児童が多く在籍しているが,実際には未構築や機能不全の傾向にある支援体制があった。さらに、小学校の通常の学級における病弱教育の推進を促すプロセスとなり得る教育的資源を総合的かつ実践的視点による検討したところ,「教職員の主体的な研修受講と校内外の研修の接続を意識した教職員の資質能力の向上」と「『基礎的』『潜在的』『現代的』のそれぞれの多職種連携・協働」の2つが明確化された。それらを踏まえ、小学校の通常の学級における病弱教育の推進のプロセスは「現行の法令・通達等の抜本的かつ具体的な改善」と「各学校の実情に合わせた現実的な視点での取り組み」の2つの視点であると結論付けた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では,(1)小学校の通常の学級における病弱教育の推進に関する網羅的・探索的な調査と検討を行い,小学校の病弱教育の現状の全体像を捉えた。それとともに,(2)推進のための教育的資源を明らかにし,(3)それを用いた法制度改革の提案と校内における推進パッケージの作成を行い,推進のプロセスを明確にした。これらの研究成果は,病弱教育研究の基礎と実践の両面,ひいては,小学校教育及び特別支援教育全体の発展にかかわる重要な知見を提供し,学術的・社会的に重要な価値があるものとなった。
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