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揺動刺激が重症心身障害児の体圧分散と情動と自律神経に与える効果について

研究課題

研究課題/領域番号 22H04128
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 1190:特別支援教育関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

尾崎 充希  宮崎大学, 教育学部, 講師

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
370千円 (直接経費: 370千円)
2022年度: 370千円 (直接経費: 370千円)
キーワード揺動刺激 / 重症心身障害児 / 自律神経 / 重症心身障害
研究開始時の研究の概要

重症心身障害児の運動障害は日常の活動の遂行を困難にするだけでなく、特定の姿勢や肢位が習慣化し関節可動域の制限や変形を助長する。また、認知・運動面の障害から楽しめる活動が限定されてしまう。そのような問題を解決するため、藤(2014)は脳性麻痺児の身体機能改善や楽しみを提供できる揺動ベッドを開発した。その揺動ベッドを用いて、重症心身障害児に対して揺動刺激を与えることにより、①筋の過緊張、②関節可動域、③情動、④自律神経反応に変化・改善がみられるかどうかを明らかにすることを本研究の目的とする。

研究成果の概要

各条件における各測定項目の中央値と条件間の変化量の差を調査した結果、自律神経反応は、揺動刺激条件において有意差がみられた(p<0.05)。また、各測定項目の条件間の変化量については、自律神経反応の変化量に有意差がみられた(p<0.05)。さらに、担任に実施した観察用質問紙の回答の各条件の中央値と効果量を算出したところ、“リラックス”の項目のみ有意差がみられ(p<0.05)、効果量はlargeであった。よって、本研究結果から、揺動ベッドの揺動刺激は、重症心身障害児者の自律神経反応に好影響を与え、リラクセーションを促進する効果があることが示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的・社会的意義は、新たな支援ツールとして揺動ベッドの効果検証を行うこと、重症心身障害児への揺動刺激を取り入れた授業づくりの提言、余暇活動の充実への貢献である。

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 揺動ベッドが重症心身障害児の自律神経反応と情動反応と筋緊張に与える効果について2022

    • 著者名/発表者名
      尾﨑充希,村田潤,佐藤克也,田中悟郎,岩永竜一郎
    • 雑誌名

      日本発達系作業療法学会誌

      巻: 9 ページ: 74-80

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Effect of the Sway Bed on Autonomic Response, Emotional Responses and Muscle Hardness in Children with Severe Motor and Intellectual Disabilities: A Pilot Study2022

    • 著者名/発表者名
      Ozaki M, Murata J, Sato K, Tanaka G, Imamura A, Iwanaga R
    • 雑誌名

      Healthcare

      巻: 10 号: 11 ページ: 2337-2337

    • DOI

      10.3390/healthcare10112337

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 揺動ベッドが重症心身障害児の自律神経反応と情動反応と筋緊張に与える効果について2022

    • 著者名/発表者名
      尾﨑充希
    • 学会等名
      日本発達系作業療法学会第10回学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-01-30  

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