研究課題/領域番号 |
22H04240
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
2180:ナノマイクロ科学、応用物理物性、応用物理工学、原子力工学、地球資源工学、エネルギー学、人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
濱田 啓介 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 臨床工学技士
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
470千円 (直接経費: 470千円)
2022年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
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キーワード | サーモグラフィカメラ / 人工呼吸器 / 気管チューブ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は閉鎖式保育器内環境における気管チューブ内温度の推定技術を確立する事を目的とする。新生児の人工呼吸器管理に用いられる気管チューブは非常に細く、加湿不足が発生すると閉塞のリスクに晒される。しかし、臨床ではこの内部温湿度測定を伴わない盲目的な管理が行われている。本研究では非接触温度測定機器であるサーモグラフィカメラを用いて気管チューブの表面温度を測定し、内部ガス温度を推定する技術を確立する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は新生児用人工呼吸器回路内温湿度の最適化である。人工呼吸器に併用される加温加湿器は回路上2箇所の温度のみを考慮した機構であり、保育器の設定温度などの温湿度変動因子を考慮されていない。本研究では非接触で測定した気管チューブ外部温度から内部温度を推定する方法を確立した。保育器内に設置したサーモグラフィカメラで気管チューブ表面温度を測定し、熱電対で測定したチューブ内部温度との関係を解析した。 保育器や人工呼吸器など臨床で想定される幾つかの条件で測定を行い、チューブ内部温度に影響を与える因子を解明する事で推定式を導いた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
閉鎖式保育器内での人工呼吸器管理では結露や加湿不足に悩まされる事が多い。これは加温加湿器の制御に保育器の設定温度が反映されていないために生じている問題である。気管に到達する直前である気管チューブ内の温湿度が把握できれば適切な管理が可能となるが、内径が2.5から3.0mmと非常に細いため換気の妨げにならない様に測定するのは困難である。そこで、サーモグラフィカメラを用いて外部表面温度を測定し、内部温度の推定式を構築した。この研究は新生児集中治療室での人工呼吸器管理の発展に寄与する。
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