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オシメルチニブの治療効果および血中濃度に及ぼすサイトカインの影響

研究課題

研究課題/領域番号 22H04281
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3150:薬系衛生および生物化学関連
研究機関秋田大学

研究代表者

横田 隼人  秋田大学, 医学部附属病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
470千円 (直接経費: 470千円)
2022年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
キーワードオシメルチニブ / 遺伝子多型 / サイトカイン / インターロイキン-6 / チロシンキナーゼ阻害薬 / 血中濃度 / 生存期間
研究開始時の研究の概要

オシメルチニブは非小細胞肺がん患者において、1次治療より広く用いられる経口抗がん剤の1つである。その一方で、薬剤耐性化や副作用発現によって長期間飲み続けることが困難となるケースがある。
サイトカインの一種であるインターロイキン6(IL-6)やIL-8は、腫瘍進行に関わり耐性化に関与する。IL-1βは、重篤な副作用である間質性肺炎の発症に関わる。これらのサイトカインには多くの遺伝子多型が存在し、この違いがどの程度治療成績に影響を及ぼすか検討する研究である。さらにオシメルチニブの血中濃度に及ぼすIL-6の影響について検討する。

研究成果の概要

サイトカインの一種であるインターロイキン-6(IL-6)の遺伝子多型が、オシメルチニブの体内動態あるいは治療効果に及ぼす影響について検討した。また、薬剤性肺炎の発症に寄与するインターロイキン-1β(IL-1β)に着目し、これらサイトカイン遺伝子多型と副作用発現との関連性について検討した。
IL-6 -634C>G遺伝子多型は、オシメルチニブの治療効果の指標である生存期間と関連し、IL-6 -634C/C、C/G、G/G遺伝子多型の3群間でオシメルチニブの血中濃度に差を認めた。IL-1β -31C>T、-511C>T遺伝子多型と副作用である薬剤性肺炎との間に関連性は認められなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究においてオシメルチニブ内服患者におけるIL-6遺伝子多型は、生存期間に影響することが分かった。これにより、内服開始前の測定により、治療効果の予測因子となる可能性がある。また、IL-6遺伝子多型間において、オシメルチニブのAUC/Dとの関連が認められた。そのため、オシメルチニブの血中濃度を変動させる要因の1つと考えられ、今後の副作用発現の機序解明に繋がることが予想される。

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Effects of CYP3A4/5 and ABC transporter polymorphisms on osimertinib plasma concentrations in Japanese patients with non-small cell lung cancer2022

    • 著者名/発表者名
      Yokota Hayato、Sato Kazuhiro、Sakamoto Sho、Okuda Yuji、Fukuda Natsuki、Asano Mariko、Takeda Masahide、Nakayama Katsutoshi、Miura Masatomo
    • 雑誌名

      Investigational New Drugs

      巻: 40 号: 6 ページ: 1254-1262

    • DOI

      10.1007/s10637-022-01304-9

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 非小細胞肺がんにおけるアファチニブ血中濃度と副作用である下痢との関係2022

    • 著者名/発表者名
      横田 隼人、佐藤 一洋、坂本 祥、奥田 佑道、浅野 真理子、竹田 正秀、中山 勝敏、三浦 昌朋
    • 学会等名
      第32回日本医療薬学会年会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 血漿濃度を用いたオシメルチニブ治療の多施設前向き観察研究2022

    • 著者名/発表者名
      井草龍太郎, 福原達朗, 今井一博, 中川拓, 横田隼人, 渡邉香奈, 鈴木綾, 盛田麻美, 井上彰, 三浦昌朋, 南谷佳弘, 前門戸任
    • 学会等名
      第62回日本呼吸器学会学術講演会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-01-30  

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