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CYP3A4/5 代謝活性に基づく酸関連疾患に対するボノプラザンの個別化投与設計

研究課題

研究課題/領域番号 22H04288
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3180:医療薬学関連
研究機関浜松医科大学

研究代表者

坂口 健太  浜松医科大学, 医学部附属病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
480千円 (直接経費: 480千円)
2022年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
キーワードボノプラザン / 薬物動態 / CYP3A4 / 4β-ヒドロキシコレステロール / 薬物血中濃度
研究開始時の研究の概要

ボノプラザンは逆流性食道炎やヘリコバクター・ピロリの除菌治療に使用されている。ボノプラザンは日本人に変異が多いとされるCYP2C19遺伝子多型の影響をほとんど受けない薬剤として開発され、PPI に比べて血中動態・治療効果の変動が少ないと期待されている。
一方で、ボノプラザンは主としてCYP3A4/5 による代謝を受けるが、その遺伝子多型による血中動態の変動についてはほとんど調査されていない。
ボノプラザン及びその代謝物の血漿中濃度とCYP3A5 遺伝子多型・CYP3A 活性マーカーとの関連性を解析することで、ボノプラザン血中動態の個人差要因を明らかにする。

研究成果の概要

ボノプラザン及び代謝物の血漿中濃度を測定し、代謝比を算出した。また、real-time PCR法を用いて、CYP3A5遺伝子多型を評価し、CYP3A5遺伝子多型とボノプラザン及び代謝物の血漿中濃度との関連性について解析した。CYP3A5の遺伝子多型の違いによってボノプラザンや代謝物の血中濃度の変化は見られなかった。一方でCYP3A4/5 代謝活性を反映する内因性バイオマーカーとして、4β-ヒドロキシコレステロール(4β-OHC)の血漿中濃度を測定し、4β-OHCの血中濃度とボノプラザン血中濃度との相関性が確認された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、ボノプラザンの血中動態と関連する因子として4β-OHCの血中濃度を特定することができた。4β-OHCの血中濃度がボノプラザンの血中濃度を推定するバイオマーカーとして活用できる可能性を示すことができた。今回、ボノプラザン及びその代謝物の血漿中濃度とCYP3A5 遺伝子多型・CYP3A 活性マーカーとの関連性を解析することで、ボノプラザン血中動態の個人差要因を一部明らかにした。個人差要因の特定を行うことによって、ボノプラザンの血中濃度低下による治療失敗を防ぐとともに、遺伝子多型などを指標としたボノプラザンの個別化投与設計の確立が期待できる。

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-01-30  

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