本研究では、グレリン様作用薬であるアナモレリンについて、治療不応患者における要因探索を目的として、以下の課題を検討した。 (1) UHPLC-MS/MSを用いた血中アナモレリン濃度測定系の確立:アナモレリンおよび内標準物質のMS、LC条件については検討済であり、フルバリデーションを実施中である。 (2) 血中グレリン濃度とアナモレリンの薬物動態が治療効果へ与える影響の評価:アナモレリン服用予定患者60例を対象に、服用前および服用後12週目時点での血中アナモレリン濃度および血中グレリン濃度を測定し、アナモレリンの治療効果に影響を与える因子を重回帰分析により探索する。対象患者を選定中である。
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