研究課題/領域番号 |
22H04322
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3180:医療薬学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
石原 慎之 島根大学, 医学部, 薬剤主任
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
460千円 (直接経費: 460千円)
2022年度: 460千円 (直接経費: 460千円)
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キーワード | 改正薬機法 / 抗菌薬 / 最適化投与 |
研究開始時の研究の概要 |
新生児期から小児期では,感染症の罹患率が成人よりも高く,様々な抗菌薬が使用されているが,用法・用量が設定されているのは多くなく,小児患者への最適な投与法は,ほとんどの薬剤において未だに確立されていないといえる。 本研究では,新生児や小児に用法用量が設定されていない抗菌薬について,まず,日本人小児の薬物動態モデルを構築し,個々の患者に対して,様々な菌種における抗菌薬の最適化投与法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
改正薬機法が求める小児領域における特定用途医薬品の個別最適化投与設計を可能とすることを目的とし,スルバクタム/アンピシリン配合剤(SBT/ABPC),ピペラシリン/タゾバクタム配合剤(PIPC/TAZ)を対象薬とした。母集団PK解析にはプログラムNONMEM7を用い,2-コンパートメントモデルを構築した。 SBT/ABPC(54名,0.08~16.42 歳),PIPC/TAZ(20名,0.6~15歳)を用いて,母集団PKモデルを構築した。SBT/ABPCについては,個別最適化投与設計をすることができた。今後は,さらにPIPC/TAZなどについて最適化投与の確立を行っていく予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児の用法用量が設定されていない医薬品など,医療上のニーズが著しく充足されていない医薬品等を「特定用途医薬品等」とされている。小児における医薬品の薬物動態(PK)は年齢や,身体のサイズ,成熟度によって劇的に変化するため,それらの成長に応じた用法用量が必要であり,画一的に設定することは困難である。 一方,特に,新生児期から小児期では,感染症の罹患率が成人よりも高く,様々な抗菌薬が使用されているが,用法・用量が設定されているのは多くなく,小児患者への最適な投与法は,ほとんどの薬剤において未だに確立されていない。 よって,本研究の着手により,小児領域における薬物療法適正化が推進されると思われる。
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