研究開始時の研究の概要 |
トリプルネガティブ乳癌はホルモン受容体とHER2タンパクを発現しない乳癌の亜型の一つで, 病理診断により決定される. この癌は一般的に予後不良で, この中にさらに複数の組織型が含まれていることが知られている. トリプルネガティブ乳癌は手術の前に化学療法(術前化学療法)を選択することが多いが, 組織型によっては化学療法への反応性がよく, 予後が比較的良いものがあると最近報告されてきている. 本研究では, 術前化学療法が行われたトリプルネガティブ乳癌の症例において, この中に含まれる組織型を病理診断および免疫組織化学法も用いて評価し, これらが予後予測因子となりうるかを解明する.
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