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マロリー・デンク体の病態生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22H04360
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3190:生体の構造と機能、病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関順天堂大学

研究代表者

小松 聡子  順天堂大学, 医学部, 技術員

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
480千円 (直接経費: 480千円)
2022年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
キーワードp62 / 液―液相分離 / KEAP1 / NRF2 / ULK1 / マロリー・デンク体
研究開始時の研究の概要

肝細胞がん患者のがん細胞において、球状のマロリー小体と呼ばれる好酸性の構造体が確認される。マロリー小体は液滴形成能を持つp62が主成分であることが知られているが、その病態生理的意義は不明である。本研究課題では、肝細胞がんにおけるp62マロリー小体の性質を明らかにし、p62マロリー小体によるがん生存戦略機構に迫る。

研究成果の概要

細胞の酸化ストレス応答は、KEAP1-NRF2経路により一元的に制御されている。これまで、細胞はKEAP1が酸化修飾されることで酸化ストレスを感知し、転写因子NRF2を活性化し、一連の抗酸化タンパク質の発現を誘導することが知られていた。今回、ストレスに応じて液―液相分離で生じるp62 bodyがULK1によりリン酸化されると、KEAP1をp62 body内に封じ込め、KEAP1の酸化修飾がなくともNRF2を活性化する新しい仕組みを明らかにし、この経路をレドックス非依存性ストレス応答と名付けた。申請者は主に細胞生物学的解析を担当した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の成果は細胞のストレス応答機構や液―液相分離の生理的役割について新たな知見を与えるものである。また、p62 bodyは肝疾患、神経変性疾患の病変細胞や肝細胞がんにおいて過剰に蓄積することが知られており、これら病態においてレドックス非依存性ストレス応答が調整不全となっていることが強く疑われ、それら重篤な疾患の病態発症機序の解明が期待される。

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] The UFM1 system regulates ER-phagy through the ufmylation of CYB5R3.2022

    • 著者名/発表者名
      Ishimura R, El-Gowily AH, Noshiro D, Komatsu-Hirota S, Ono Y, Shindo M, Hatta T, Abe M, Uemura T, Lee-Okada HC, Mohamed TM, Yokomizo T, Ueno T, Sakimura K, Natsume T, Sorimachi H, Inada T, Waguri S, Noda NN, Komatsu M.
    • 雑誌名

      Nature Communications

      巻: 13 号: 1 ページ: 7857-7857

    • DOI

      10.1038/s41467-022-35501-0

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-01-30  

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