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血清乳びの定量化によるインスリン抵抗性糖尿病の新規検出法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22H04387
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3210:内科学一般、器官システム内科学、生体情報内科学およびその関連分野
研究機関新潟大学

研究代表者

大澤 まみ  新潟大学, 医歯学系, 助教

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
410千円 (直接経費: 410千円)
2022年度: 410千円 (直接経費: 410千円)
キーワード乳び / 脂質 / 糖尿病
研究開始時の研究の概要

本研究では乳び値を活用してインスリン抵抗性糖尿病のスクリーニング法を模索する。糖尿病は深刻な国民病の一つであり、生活習慣の変化から2型糖尿病は増加している。乳びとはカイロミクロンや超低比重リポ蛋白が蓄積した白濁性状を示し、リポ蛋白リパーゼ(LPL)によって分解される。LPLとインスリン活性には相関性があるため、インスリン抵抗性糖尿病では乳び性状を呈する可能性が高く、本研究はこの点に着目して行う。

研究成果の概要

2016年厚生労働省の報告によると、わが国の糖尿病患者数は予備軍も含めて2,000万人と多く、糖尿病の早期発見・治療は重要課題である。本研究では、血清/血漿の乳び値を用いた、より幅広く、コストパフォーマンスに優れた糖代謝異常のスクリーニング法について検討した。検討の結果、乳び群の患者は血糖値・HbA1c値ともに糖尿病型の割合が多かったものの、非乳び群の患者も同等の結果であり、有意差は得られなかった。従って、乳び値を用いた糖代謝異常スクリーニングはさらなる検討が求められる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

さまざまな合併症をきたす糖尿病は早期発見による介入が重要である。最近、強い乳び血を呈する患者では、糖尿病率が高いことが報告された(Mainali et al. Pract Lab Med. 2017)。血漿や血清の乳び値、すなわち濁度が利用できれば、血糖値やHbA1cとは別に、より簡便な糖代謝異常のスクリーニングが可能になると考えられる。本研究の成果では、非乳び群と乳び群で糖尿病型の割合に有意差は認めなかったものの、HbA1cの糖尿病型の割合は乳びの強度に応じて増加傾向にあったことから、糖代謝異常スクリーニングへの利用はさらに検討を進めることで可能になるかもしれない。

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 乳び血漿と糖代謝異常との関連性の解析2023

    • 著者名/発表者名
      大澤まみ、松田康伸
    • 学会等名
      第38回日本臨床栄養代謝学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-01-30  

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