研究課題/領域番号 |
22H04388
|
研究種目 |
奨励研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3220:恒常性維持器官の外科学、生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
黒澤 大 順天堂大学, 大学院医学研究科, 私大技術員
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2022年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
|
キーワード | 卵管分泌糖タンパク質OVGP1 / ゲノム編集ハムスター / 不妊 |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳類の卵管内腔を満たす卵管液には様々な液性因子が存在するが、その機能は未だ不明なものが多い。我々はこれらの因子のうち卵管から分泌され卵透明帯配偶子を修飾する糖タンパク質Ovgp1の遺伝子欠損(KO)マウスおよびハムスターを作成した。 このKOマウスは正常に産仔を出産するが、KOハムスターでは受精・着床はするものの初期発生の段階で成長が停止、出産までには至らないことが明らかとなった。 本研究ではこれらの動物モデルを用いて、この劇的な表現型の違いについてKOマウス・ハムスターの受精卵および卵管液の網羅的プロテオーム解析を用いて、その胚発生制御機構に関わるタンパク質の候補分子の同定を試みる。
|
研究成果の概要 |
我々のグループでは卵管上皮から分泌され配偶子を修飾する糖タンパク質OVGP1の機能解析のため、これまでOvgp1欠損(KO)マウスおよびハムスターを作製してきた。これらの妊孕性を確認したところ、KOマウスでは産仔が得られたがKOハムスターでは出産には至らなかった。本研究ではこの真逆の表現型に関わる分子群を明らかにするため、卵管におけるタンパク質の発現動態について網羅的プロテオーム解析を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
卵管には様々な液性因子が存在するものの、未だin vivoにおける機能に関して不明な点が多い。OVGP1欠損動物種間のこの相反する表現型の違いの原因を分子レベルで明らかにすることにより、種に依存した胚発生制御機構の新しい概念の樹立や、妊娠するものの流産・死産を繰り返す不育症の新しい病態メカニズムの提示につながる可能性がある。
|