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脊髄小脳変性症における姿勢振戦を利用したリハビリテーション治療の探索と開発

研究課題

研究課題/領域番号 22H04410
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3250:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関大分大学

研究代表者

井上 航平  大分大学, 医学部, 理学療法士

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
470千円 (直接経費: 470千円)
2022年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
キーワード脊髄小脳変性症 / 姿勢振戦 / バランス機能
研究開始時の研究の概要

先行研究では,SCDに対するバランス練習を中心としたリハにて運動失調やバランス機能の改善を認めることが明らかとなっている.SCDは病型や重症度によって小脳変性を中心とした機能障害に代償機転も含まれた非常に複雑な病態を呈している.病態が複雑であるがゆえに,病型に基づいた効果的なリハが提供できているとは言い難い. そこで我々は,姿勢振戦に着目した.小脳変性疾患において約 3Hz のピーク周波数を認めると言われており,この周波数の姿勢振戦は病態を把握するのに有用と考えられている.しかし,この研究は横断研究であり,リハにおける姿勢振戦の変化を経時的に示したデータはない.

研究成果の概要

本研究の目的は,理学療法前後の姿勢振戦を比較し,理学療法の効果と姿勢振戦の関連を明らかにすることである.1症例を対象に入院時および退院時に姿勢振戦を測定した.理学療法はバランス練習を中心とし週5回,1回40分実施した.
結果として,理学療法前後でバランス機能の改善を認めた.一方で,3Hz前後の姿勢振戦のピーク値および総和は著明な変化は認めなかった. 脊髄小脳変性症のバランス機能改善は,小脳領域ではなく関連領域の賦活による影響が大きい可能性が示唆された.

研究成果の学術的意義や社会的意義

脊髄小脳変性症に対するバランス機能改善過程を明らかにした報告は少ない.本研究の結果では,薬物療法と理学療法によるバランス機能改善は,小脳領域ではなく関連領域の賦活による影響が大きい可能性が示唆された.この結果より理学療法のプログラムを再考する一助になり得る可能性が示唆された.

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 脊髄小脳変性症患者のバランス機能改善に向けた 探索的研究:a case report2022

    • 著者名/発表者名
      井上航平
    • 学会等名
      第20回日本神経理学療法学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-01-30  

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