研究課題/領域番号 |
22H04422
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3250:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
西角 暢修 兵庫医科大学, 医学部, 理学療法士
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
400千円 (直接経費: 400千円)
2022年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 造血幹細胞移植 / ステロイド / 立ち上がり動作 / 段差昇降動作 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,造血幹細胞移植患者が移植後の移植片対宿主病を予防するために大量のステロイドが投与されることで生じるステロイドミオパチーの影響を調査することである.ステロイドミオパチーにより筋力低下が生じることで,立ち上がりや階段昇降動作が困難になる症例を多く経験している.そのため,造血幹細胞移植の前後での立ち上がりや階段昇降能力,筋力,骨格筋量の変化とステロイド投与量の関係を明らかにすることを目的としている.
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研究成果の概要 |
造血幹細胞移植患者の移植片対宿病を予防・治療するためにステロイドが使用される.ステロイドによる筋力や立ち上がり・段差昇降能力に及ぼす影響を調査した. 結果は造血幹細胞移植の前後で筋力や立ち上がり・段差昇降能力が有意に低下した.また,ステロイド総累積投与量と立ち上がりや段差昇降能力は負の相関を認めた. 以上のことから,ステロイド投与量が多い症例ほど立ち上がりや段差昇降能力が低下する可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在までにステロイド総累積投与量と筋力とが負の相関を認めた報告はあるが,ステロイド総累積投与量と立ち上がりや段差昇降能力を調査した報告はなく新規性がある. ステロイド投与量が多い症例では立ち上がりや段差昇降能力が低下することが予測されるため,早期から立ち上がりや段差昇降の練習,下肢筋力強化を実施する動機付けになる可能性がある.
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