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現代ロシアの反自由主義的ナショナリズムとソ連期非公式文化の影響関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22J01312
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分02040:ヨーロッパ文学関連
研究機関富山大学

研究代表者

笹山 啓  富山大学, 学術研究部教養教育学系, 講師

研究期間 (年度) 2022-04-22 – 2025-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードロシア / 文学 / ナショナリズム
研究開始時の研究の概要

2014年のクリミア半島併合や2022年のウクライナ侵攻において発露した、一見不合理なロシア的世界観を理解するため、極右の政治哲学者ドゥーギン、そしてソ連期に非公式文化内の活動を通じ彼に強い影響を与えたマムレーエフとゴリチェヴァらを研究対象とする。ソ連期から、文字通り違法であった宗教思想や東西の哲学思想を基盤に、ロシアの反自由主義的ナショナリズムを支える言論を構築してきた彼らの思想の内実を探る。

研究実績の概要

2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始の影響で、ロシア渡航を中核に組み込んだ初年度の研究計画は大幅な変更を余儀なくされた。具体的には当初計画していた、モスクワの国立図書館でのソ連時代の雑誌をはじめとする資料の収集や、現地での学会発表などの実施は困難となった。そこで2022年度前半は、ソ連期に非公式に活動していた思想家・作家らの哲学的思想を読み込み論文化するという当初の予定を若干変更し、研究対象であるA・ドゥーギンの、今般の戦争に関する発言の分析や、2014年のクリミア半島併合に前後して彼が執筆していた日記を集めた書籍である『ウクライナ:わが戦争』を読み込むなど、ややジャーナリスティックな観点からの情報収集・分析に力を注ぐこととなった。現在上の成果をもとに、2023年度中の学会発表・論文執筆という成果につなげるべく研究活動を継続中である。
そのほか副次的な研究成果として、2022年8月にはロシアの文芸批評家ダニールキンの論考「クラッジ」(『現代ロシア文学入門』所収)を翻訳出版した。これは主にソ連崩壊後、市場経済の発展とナショナリズムの高揚の中で独自の発展を遂げる現代ロシア文学の流れを概括する意欲的な論考である。研究計画に掲げた思想家・作家とはことなるものの、現代ロシア文学における著名な右派の作家らの立ち位置を俯瞰的に把握することも本論考では行われており、本論の訳出は研究計画の進展に大いに寄与したものと考えている。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 現代ロシア文学入門2022

    • 著者名/発表者名
      ポスト・ソヴィエト文学研究会
    • 総ページ数
      376
    • 出版者
      東洋書店新社
    • ISBN
      9784773420487
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-04-28   更新日: 2024-03-26  

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