研究課題/領域番号 |
22K00017
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
金杉 武司 國學院大學, 文学部, 教授 (00407660)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 存在論的反自然主義 / 反自然主義的道徳実在論 / ネーゲル / マクダウェル / 多面説的多元論 / グッドマン / 野矢茂樹 / 実践内在的概念論 / 方法論的自然主義 / 視点 / 概念論 / 道徳実在論 / 命題的態度 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題の核心をなす問いは、「存在論的反自然主義は存在論的自然主義に十分に対抗しうる妥当性を持つか」というものである。本研究は、この問いに対して、下記「研究の目的」に示す前提★の下で、同じく下記「研究の目的」に示す仮説①~⑤の論証を行うことによって、「存在論的反自然主義の体系的理論としての多面説的多元論は存在論的自然主義に十分に対抗しうる妥当性を持つ」という回答を示す。
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研究実績の概要 |
存在論的反自然主義の体系的理論としての多面説的多元論が存在論的自然主義に十分に対抗しうる妥当性を持つこと(詳しくは以下の前提★の下での仮説①~⑤)の論証を目的としている。 前提★:哲学的理論の妥当性は方法論的自然主義の観点から評価されるべきである。仮説①:(前提★の下でも)存在論的反自然主義は十分に妥当性を持ちうる理論である。仮説②:存在論的反自然主義の体系的理論の一つとして、研究代表者が「多面説的多元論」と呼ぶ理論を構築し、擁護することができる。仮説③:多面説的多元論に適合する概念論として、研究代表者が「実践内在的概念論」と呼ぶ理論を構築し、擁護することができる。仮説④:多面説的多元論と実践内在的概念論の枠組みの中で、反自然主義的な道徳実在論の理論を構築し、擁護することができる。仮説⑤:多面説的多元論と実践内在的概念論の枠組みの中で、反自然主義的な命題的態度実在論の理論を構築し、擁護することができる。
2023年度は研究実施計画に従い、以下の通り、研究を実施した。1)前年度に、多面説的多元論の枠組みの中で構築した、反自然主義的道徳実在論の理論の妥当性を高めるべく、国内の研究会等での発表を通して他の研究者と議論した。2)N・グッドマンや野矢茂樹などの哲学を参照しつつ、多面説的多元論と適合する概念論である実践内在的概念論を構築した。3)2)の成果を一部に含む論文を執筆した。当論文所収の図書(本研究代表者が共編者を担当した)が近日中に刊行される予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年度の研究実施計画では、上記「研究実績の概要」の1)2)3)のほかに、①方法論的自然主義と存在論的反自然主義が両立可能であることを論証すること、②多面説的多元論に実践内在的概念論を加えた枠組みの中で、反自然主義的道徳実在論の理論を構築し、擁護すること、③①や②の論証・擁護の妥当性を高めるべく、国内外の学会発表等を通して他の研究者と議論すること、の三点も予定していた。しかし、2023年度に実施を予定していた他の研究計画に予定以上の時間を要することとなり、以上の予定①~③を実行することができなかった。そのため、本研究の進行は遅れていると判断される。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度には、上記「現在までの進捗状況」に記した通り、2023年度に実施予定だった、①方法論的自然主義と存在論的反自然主義が両立可能であることを論証すること、②多面説的多元論に実践内在的概念論を加えた枠組みの中で、反自然主義的道徳実在論の理論を構築し、擁護すること、③①や②の論証・擁護の妥当性を高めるべく、国内外の学会発表等を通して他の研究者と議論すること、の三点を実行し、また当初より2024年度実施予定の研究をできる限り実施する。
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