研究課題/領域番号 |
22K00072
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
弓山 達也 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (40311998)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | スペイン風邪 / 東日本大震災 / コロナ禍 / 宗教行事 / 福島県 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は大規模災害下(直後の影響下も含む)における宗教行事の変化(宗教行事の自粛(中止・延期を含む)・再開・変容)を探ることにより、人々の生活における宗教の意味(日常生活に対する宗教的意味づけと宗教行事に対する意味づけ双方を含む)を解明することである。これをスペイン風邪禍(1918-20年)、東日本大震災後(2011年以降)、コロナ禍(2020年以降)の比較を通じて検討していく。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は大規模災害下・直後における宗教行事の変化(中止・延期・再開・変容)を探ることにより、人々の生活における宗教の意味(日常生活に対する宗教的意味づけと宗教行事に対する意味づけ双方を含む)を解明することである。これをスペイン風邪禍(1918-20年)、東日本大震災後(2011年以降)、コロナ禍(2020年以降)の比較を通じて検討していく点に本研究の特徴がある。 今年度は、富岡桜まつり(4月10日)、獏原人村満月祭(川内村、8月12-14日)、ふるさとの祭り2022(浪江町、10月8日・9日、院生の派遣)、野口英世記念館感染症ミュージアム、旧吾妻村(ともに猪苗代町)、磐梯山噴火記念館(北塩原村)(11月18-19日)に参加・参観・資料収集を実施した。同時に福島県浜通り地域の市民交流会である未来会議(大熊町、5月22日)に出席し、意見交換を行った。 当初の予定通り、スペイン風邪禍、東日本大震災後、コロナ禍のイベントを含む広い意味での宗教行事の観察を行うとともに、宗教者ではない、市井の人々の生活における宗教行事の意味について考察する情報や資料を収集できたと確信している。その成果は前年度からの調査を継続し、島薗進編『宗教信仰復興と現代社会』(国書刊行会、2022)に「非宗教者の信仰復興―福島県下の大規模災害を事例として―」として発表。また成果の一部は『中外日報』(2022年10月21日)の連載コラム「あるコミューンの満月祭―教団未満、原初の宗教性―」にても報告もした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
コロナ禍においても感染防止を施し調査を実施。成果も出し、所期の目標を達成できた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は上記の目的を完遂するため、(1)新聞記事の渉猟とデータベース化、(2)東日本大震災直後とコロナ禍後の宗教行事の再開の解明、(3)イベント・観光、民俗芸能化しすい正月や盆行事の担い手への面談聞き取り調査を実施する。今年度は前年度に引き続き、(1)について成果の一部を発表できたとともに、(3)に着手した。次年度以降(2)にも着手、一見関係が見づらい「点」として行っている調査を、時代的・地域的にも拡大し「面」としての拡がりを持たせ、体系的な調査に基づく、総合研究へと発展させていく。
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