研究課題/領域番号 |
22K00073
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
川本 直美 岡山大学, 文明動態学研究所, 客員研究員 (60885250)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | フォークカトリシズム / カトリック / 聖像 / 幼子イエス像 / グアテマラ / モノと意味 / メキシコ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では宗教人類学的な視点からモノが人間との関係性において、元々持っていた意味を超え、「新たな聖性/宗教性」を獲得していく過程を明らかにする。申請者はこれまでにメキシコ西部村落におけるカトリック聖像の調査から、聖像というモノと人間の双方向的な関係・行為によってモノの意味が更新されていく過程を明らかにしてきた。本研究はそれを踏まえ調査対象を拡張していくものであり、調査はグアテマラにて実施する。対象はカトリックで、日常生活での人々と聖なるモノの「関わり」における多様なエイジェントを調査する。具体的な調査方法はフィールド調査で、参与観察、インタビュー、アンケート調査を用いて資料を収集する。
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研究実績の概要 |
2023年度は引き続き現地調査に向けての準備を行った。まず宗教におけるモノや身体性に関する文献およびモノと意味に関する文献を渉猟して理論的視座を深めた。つづいて昨年度より共同研究を進めているホセ・カルロス・フローレス・レオン(Jose Carlos Flores Leon)氏の協力を得て、インタビューを受け入れてくれる教会関係者と交渉した。これによって今後の具体的な調査日程等の調整を行うことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度も主に国内から文献調査とオンラインツールを駆使しての調査準備を行うことを計画していたのでおおむね順調に進展することができた。ただし2023年度後半に予定していた現地調査は産前産後の休暇・育児休業のため11月から補助事業を中断したことから次年度以降に延期となった。調査準備は問題なく進んでいるので、この中断による遅れに大きな問題はない。
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今後の研究の推進方策 |
2025年度は10月より補助事業を再開し、現地調査に向けて最終調整を行う。実際の渡航時期は現地の状況を鑑みながら最終決定する予定である。現地では2022年度ならびに2023年度に選別した調査可能な地域、教会から順次調査を行う。実地での聞き取り調査は教会関係者に限らず、広く市井の信徒全般を対象とする。帰国後は取得データの処理、解析を行う。
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