研究課題/領域番号 |
22K00102
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
Neuman Florian 香川大学, 大学教育基盤センター, 准教授 (80403773)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 戦前日本の右翼思想 / 戦前日本の歴史学 / 思想史 / 近現代日本史 |
研究開始時の研究の概要 |
それぞれの右翼思想家の代表者の思想を「国体と いうユートピア」という観点から総合分析を行うことである。即ち、「理想国家」 の観念とその国家における人間の「全体的」な役割を究明し、第一次世界大戦後の 日本における保守派・右翼の政治イデオロギーを政治的ユートピア論研究の範囲に 位置付けることである。
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研究実績の概要 |
研究課題は大正、昭和初期日本の保守派と右翼の政治、国家、ユートピア論であり、4人の代表者(里見岸雄、大川周明、平泉澄、鹿子木員信)の思想を対象とする。それぞれの思想家についてまずドイツ語の論文を執筆し、次に英語に翻訳するのは研究計画である。そのために2014年から2019年までに、里見についてドイツ語の論文一本、大川についてドイツ語の論文二本、平泉についてドイツ語の論文三本を執筆した。2020年以来の研究は、平泉に関する三つのドイツ語論文を基礎とし、新しい研究を加え、まとまった英語の本を執筆することである。その平泉ついての本は元々2022年の夏に出版する予定であったが、たくさん資料を検討した過程で研究のボリュームがますます増加し、結局二つの平泉について英語の本を公開することにした。第一の本『The ‘Spirit’ of Self-Sacrifice: Hiraizumi Kiyoshi (1894-1984) and the Perception of History in Imperial Japan, PART ONE: Up to the Eve of Pearl Harbor』(ISBN 978-4-9913099-0-8)の原稿の編集・英語チェック・レイアウトなどが完成し、現在『IngramSpark』の私的出版会社によって公開途中である。(販売開始は5月下旬ごろ予定である。)第二の本『The ‘Spirit’ of Self-Sacrifice: Hiraizumi Kiyoshi (1894-1984) and the Perception of History in Imperial Japan, PART TWO: From the Pacific War to the Yasukuni Shrine』は2024年に出版する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究計画が遅れている理由が二つある。(1)平泉澄が書いた書物や論文と彼に関する資料を検討する過程によって、研究書のボリュームとが二倍に増加し、結局に二つの平泉についての本『PART ONE(1895-1941)』と『PART TWO(1841-1984)』を公開することにした。『PART ONE』がすで完成し、『PART TWO』が来年の春までに公開する予定である。 (2)2022年6月に自分の父親が死亡したので、夏休みの間に葬儀などのため帰国し、研究が一時に停止した。
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今後の研究の推進方策 |
自分の研究結果で、歴史家の平泉澄はいかに昭和日本(戦前、戦時、戦後)の右翼思想、保守思想の中心的な人物であったことが明確になり、研究書の範囲が二倍に拡大し、二つの本に分けることにした。2023の計画は『The ‘Spirit’ of Self-Sacrifice: Hiraizumi Kiyoshi (1895-1984) and the Perception of History in Imperial Japan, PART TWO: From the Pacific War to the Yasukuni Shrine』の完成である。2024から大川周明についての英語の本を執筆する予定である。
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