• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

「最初のフーコー」の総合的研究-フランス国立図書館所蔵の未公刊資料に基づく考察

研究課題

研究課題/領域番号 22K00115
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01040:思想史関連
研究機関京都薬科大学

研究代表者

坂本 尚志  京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (60635142)

研究分担者 相澤 伸依  東京経済大学, 全学共通教育センター, 教授 (80580860)
藤田 公二郎  西南学院大学, 国際文化学部, 准教授 (60792075)
西迫 大祐  沖縄国際大学, 法学部, 准教授 (10712317)
柵瀬 宏平  白鴎大学, 教育学部, 講師 (00894601)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワードフーコー / 現象学 / 芸術 / セクシュアリティ / 精神医学
研究開始時の研究の概要

ミシェル・フーコー(1926-1984)の思想の研究は、2013年にその手稿が閲覧可能となってから、新たな局面を迎えた。フーコーの思想の生成期である1950-60年代の未公刊資料の刊行が目下進んでおり、フーコーの初期思想の見直しが重要な課題となっている。
この状況を踏まえ、本研究は1950-60年代のフーコーの思想を「最初のフーコー」と名付け、未公刊資料の詳細な検討を行いつつ、その実相を5つの視点(①現象学、②人間学、③精神医学の知と実践、④セクシュアリティ、⑤芸術)から明らかにすることを試みることによって、フーコー研究のみならず、20世紀フランス思想史に新たな理解をもたらすことを目指す。

研究実績の概要

本研究は1950-60年代のフーコーの思想を「最初のフーコー」と名付け、未公刊資料の詳細な検討を行いつつ、その実相を5つの視点(①現象学、②人間学、③精神医学の知と実践、④セクシュアリティ、⑤芸術)から明らかにすることを試みている。
2023年度は、2022年刊行フーコーの講義『人間学の問題』の読書会を2回(6月、7月)実施した。11月には研究代表者坂本の訳書に関するオンラインセミナーを公開で実施した。分担者の柵瀬が中心となり、フーコーの著作『レーモン・ルーセル』に関する研究会を3回開催した(8,11,3月)。
8月には坂本がフランス国立図書館のフーコー・アルシーヴの調査を実施した。アルシーヴ全体の状況を確認するとともに、特に1940年代のフーコーの草稿を閲覧し、その内容を研究チームで共有した。 今回の調査によって明らかになったことは、1940年代におけるフーコーの思想形成に関係すると見られる資料がフランス国立図書館で徐々に閲覧可能になっているという現状である。本研究は当初50-60年代を対象としていたものの、40年代への資料も考慮に入れつつ、研究を発展させていくことが可能となった。
こうした研究の進捗を踏まえ、研究協力者を含めたメンバーがそれぞれの問題関心に基づき、著書、論文、口頭発表等の形式で研究成果を発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

定期的な研究会の開催、そしてフランス国立図書館での各年度1回の資料調査の実施、各メンバーの研究業績の公開など、研究はおおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

今後も50-60年代の未公刊資料の調査ならびに刊行資料の読解とそれに基づく研究成果の発表を行うとともに、40年代におけるフーコーの未公刊資料にも分析の対象を広げることとしたい。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (24件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (13件) (うち招待講演 10件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 「自由な中絶」を求めて ーフランスにおける中絶解放運動2024

    • 著者名/発表者名
      相澤伸依
    • 雑誌名

      大原社会問題研究所雑誌

      巻: 784 ページ: 2-15

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 市田良彦『フーコーの〈哲学〉』を徹底読解 前編2024

    • 著者名/発表者名
      柵瀬宏平
    • 雑誌名

      情況

      巻: 2024年冬号 ページ: 109-136

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 感染症の統治と良き市民たち2023

    • 著者名/発表者名
      西迫大祐
    • 雑誌名

      倫理学年報

      巻: 72 ページ: 103-107

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 規範を乗り越え、ふてぶてしく生きよう2023

    • 著者名/発表者名
      藤田公二郎・山内泰
    • 雑誌名

      湯リイカ

      巻: 2023年9月号

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] エマヌエーレ・コッチャとの対話-メタモルフォーズの哲学2023

    • 著者名/発表者名
      エマヌエーレ・コッチャ、清水雄大
    • 雑誌名

      Limitrophe

      巻: 2 ページ: 4-19

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] ミシェル・フーコーはいかに精神分析と心理学を語ったか2022

    • 著者名/発表者名
      蓮澤優
    • 雑誌名

      臨床心理学

      巻: 増刊第14号 ページ: 113-117

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] ミシェル・フーコーの翻訳論2022

    • 著者名/発表者名
      柴田 秀樹
    • 雑誌名

      フランス語フランス文学研究

      巻: 121 号: 0 ページ: 103-117

    • DOI

      10.20634/ellf.121.0_103

    • ISSN
      0425-4929, 2432-3152
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] フーコー思想における “Psy”の問題系2024

    • 著者名/発表者名
      蓮澤優
    • 学会等名
      日本保健医療社会学会関西例会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] フーコーの技術論の哲学的位置づけについて2023

    • 著者名/発表者名
      清水雄大
    • 学会等名
      エピステモロジー研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 『生命と規範の哲学』とギヨーム・ルブランの思想2023

    • 著者名/発表者名
      坂本尚志
    • 学会等名
      ギヨーム・ルブラン 著 坂本尚志 訳 『カンギレム『正常と病理』を読む 生命と規範の哲学』(以文社) 書評会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 市田良彦『フーコーの〈哲学〉』における真理と文学2023

    • 著者名/発表者名
      柵瀬宏平
    • 学会等名
      市田良彦『フーコーの〈哲学〉』合評会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] フーコーにおける狂気の存在論2023

    • 著者名/発表者名
      蓮澤優
    • 学会等名
      フーコー研究フォーラム『狂気・言語・文学』合評会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] フーコー、バンヴェニスト、ブランショ:「言語外的なもの」をめぐって2023

    • 著者名/発表者名
      柵瀬宏平
    • 学会等名
      フーコー研究フォーラム『狂気・言語・文学』合評会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] フーコーのコーパスをめぐる諸問題2023

    • 著者名/発表者名
      坂本尚志
    • 学会等名
      フーコー研究フォーラム『狂気・言語・文学』合評会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ミシェル・フーコー、その生、思想、誤謬2022

    • 著者名/発表者名
      坂本尚志
    • 学会等名
      多賀茂『概念と生 ドゥルーズからアガンベンまで』合評会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] フーコー哲学への招待:そのカント解釈を中心にして2022

    • 著者名/発表者名
      清水雄大
    • 学会等名
      哲学塾
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] シンポジウム「フーリエ研究の現在」討論2022

    • 著者名/発表者名
      清水雄大
    • 学会等名
      社会思想史学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ミシェル・フーコーにおける技術と存在2022

    • 著者名/発表者名
      清水雄大
    • 学会等名
      フーコー研究フォーラム「フーコーで博論を書く 研究の最前線をひらく」
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ミシェル・フーコーと文学2022

    • 著者名/発表者名
      柴田秀樹
    • 学会等名
      フーコー研究フォーラム「フーコーで博論を書く 研究の最前線をひらく」
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] フーコーと病跡学:ヘルダーリンの病跡をめぐって2022

    • 著者名/発表者名
      柵瀬宏平
    • 学会等名
      第69回日本病跡学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] L'autre tour de folie: Michel Foucault et la psychiatrie2024

    • 著者名/発表者名
      Suguru Hasuzawa
    • 総ページ数
      218
    • 出版者
      L'Harmattan
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 『評伝ロラン・バルト』2023

    • 著者名/発表者名
      ティフェーヌ・サモワイヨ著、桑田光平、伊澤拓人、伊藤靖浩、黒木秀房、清水雄大、福井有人訳
    • 総ページ数
      615
    • 出版者
      水声社
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] フーコーと精神医学 : 精神医学批判の哲学的射程2023

    • 著者名/発表者名
      蓮澤優
    • 総ページ数
      424
    • 出版者
      青土社
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] カンギレム『正常と病理』を読む 生命と規範の哲学2023

    • 著者名/発表者名
      ギヨーム ルブラン、坂本 尚志
    • 総ページ数
      184
    • 出版者
      以文社
    • ISBN
      9784753103737
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi