研究課題/領域番号 |
22K00149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 沖縄県立芸術大学 |
研究代表者 |
尾形 希和子 沖縄県立芸術大学, 美術工芸学部, 教授 (50231220)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | セイレーン / 古代文化の受容 / エトルリア美術 / ジェンダー / フォークロア / 古代の需要 / 人魚 / 図像学 / 越境 / 怪物・妖怪の比較研究 / 文化接触 |
研究開始時の研究の概要 |
人間の営みの新たな舵切りが不可欠な今、他者認識・世界認識の問題と深く関わり、人間と環境の関係性を問い直す怪物や妖怪の研究は時宜を得ている。中でも人魚は、海や水から陸地を見るという異なる視点からの文化現象の考察を可能にする。土着の存在と融合しつつ古代地中海から北の海へと越境した西洋の人魚は、今やグローバル社会のポップカルチャーの波に乗り、アジアやオセアニアにも姿を見せる。人魚の比較研究は主に文学や神話学の分野で行われてきたが、本研究ではさらに音楽・美術・民俗・環境などの領域を横断し各地に偏在する人魚的存在の図像や概念を比較し、文化の接触による移住・借用・再領有、融合などの様相を明らかにする。
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研究実績の概要 |
R4年度はイタリアでの実地調査が行えなかったが、R5年度は9月にラツィオ・ウンブリア・トスカーナ地方などイタリア中部地方のエトルリア遺跡(ソヴァーナ考古学公園、キャンチャーノ考古学博物館)や博物館調査(ペルージャ国立考古学博物館)、3月にはローマとフィレンツェの博物館(フィレンツェ国立考古学博物館、ヴィッラ・ジュリアエトルリア美術館)、図書館(ローマ、ドイツ考古学図書館)での調査を実施することができ、R6年度に計画している研究集会での発表のための資料を集めた。また、関連するテーマでの口頭発表、論文発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
R4にはイタリアでの調査が行えなかったが、R5には二回に分けてイタリア中部での調査を行うことができた。ただし、出張可能な日数が限られていたため、ナポリを含め南イタリアでの調査は断念せざると得なかった。
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今後の研究の推進方策 |
12 月14日の国際研究集会の実施に向けて、準備を開始した。参加者への発表準備を依頼し、申請者自身の発表準備を進めている。今後は以下について進めていく。 1)事務局体制を整える 2)翻訳・通訳等の業者の選定 3)印刷業者の選定 4)国内外からの参加者の旅程の調整 5)研究集会の実施体制を整える 6)沖縄における研究ツアーの計画
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