研究課題/領域番号 |
22K00165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
近藤 壮 共立女子大学, 文芸学部, 准教授 (60469210)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 近世絵画 / 紀州画壇 / 文人画 / お抱え絵師 / 紀州徳川家 |
研究開始時の研究の概要 |
江戸時代、徳川御三家の一つとして栄えた紀州には、文献上においても、200名を超える画家たちが活動を行っており、紀州画壇ともいうべきコミュニティが存在していた。しかしながら、その全体像は未だ掴めておらず、研究が進んでいないのが現状である。本研究は、江戸時代における紀州画壇について、作品と文献の双方からアプローチを行い、そこで活動した画家たちの実態を網羅的に明らかにしようとするものである。それによって、同時代の大坂や京都の画壇との相違を浮き彫りにし、日本美術史上における紀州画壇の位置づけを行うものである。
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研究実績の概要 |
令和5年度(2023年度)は、江戸時代の紀州画壇における画家のうち、狩野派をはじめとする紀伊藩お抱え絵師に属する画家の作品の調査および資料の収集と分析を中心に行った。具体的な画家としては、紀伊狩野家の狩野興甫、興益、栄興、また山本養和、伊球をはじめとする山本家、岩井泉流をはじめとする岩井家、笹川遊泉、遊原などの笹川家などの紀伊藩お抱え絵師である。これらの画家の作品分析とともに『紀伊狩野家系譜書』や『紀州家臣諸技藝術員町家御用諸氏人名録』などの史料との照合・分析も行った。 具体的な調査先としては、東京都・神奈川県・大阪府・和歌山県内の個人、および和歌県内の寺院、和歌山県立博物館、和歌山市立博物館、田辺市立美術館などである。現在、令和5年度に調査した作品の分析、画像および調査内容・資料のデータベース化の作業を進めている。 また本研究に関連する報告の一部として「紀三井寺の文化財―近世絵画」(『紀三井寺 文化財調査報告書―美術工芸編―』pp.155,172-174、紀三井寺〈宗教法人 護国院〉、2024年3月)に論考・解説を寄せた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
資料調査など概ね予定通り行うことができており、研究自体も滞りなく進めている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度が3か年計画の最終年度となる。引き続き作品調査と作品・資料のデータベース化を進めながら、研究総括を視野に入れつつ研究を進展させていきたい。
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