研究課題/領域番号 |
22K00209
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
大田 美佐子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (40362751)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | フェスティバル研究 / 作品受容のグローバルな展開 / トランスナショナリティ / 音楽文化のトランスボーダー / 亡命作曲家研究 / 占領期のオペラ文化 / 共生社会とオペラ文化 / 舞台芸術 / 三文オペラ / 文化的記憶 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、20世紀以降の音楽文化のグローバルな状況に着目し、研究史料や研究方法を問い直し、芸術家の移動、作品の創造、作品の上演システム、解釈、受容、批評などについて、20世紀の音楽劇のあり方をその「上演」を中心に、「トランスナショナルな歴史」として、世界史的視座から再構成し、再考することを目的とする。1920年代から2020年の一世紀にわたる長いスパンで、舞台芸術に及ぼした教育・鑑賞・批評・上演のダイナミクスを《三文オペラ》を例に実証的側面から調査し、日本の音楽劇にもたらしている社会派音楽劇の影響を「世界史的視座」から検証することを目的とする。
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研究実績の概要 |
2023年度の最も大きな成果は、ベルギーのBrepols社から出版された「The Works of Kurt Weill: Transformations and Reconfigurations in 20th-century Music (Contemporary Composers, 5)」に、論文「Die Dreigroschenoper in Japan: The "Threepenny Fever" in its early days, pp. 185-208」が収録された。日本の三文オペラ受容について、継続的に発信してきたが、主なクルト・ヴァイルの研究者が一堂に介した論文集で、国外に対して英語で発信できたことを次に繋げていきたいと思う。 口頭発表は、2023年5月に早稲田大学オペラ音楽劇研究所での研究発表会で「社会派音楽劇」に焦点を当てて発表した。 また、2023年12月には、日本音楽学会でシンポジウム「音楽文化研究とアーカイブ」を企画立案して実行した。この内容は、本研究にも大きく関わってくる。同じく2023年12月にはUCLAのJoy Calico教授の「Blue Opera Studies」の講演会を開催した。方法論、テーマの発想としてとても示唆に富んだ研究であった。
コロナと円安で、調査が遅れていたが、2024年2月末から3月前半まで、デッサウとベルリンでクルト・ヴァイル・フェストに関する集中的な調査ができた。これを2024年度にしっかり論文にしていきたいと考えている。また、今回の海外出張で、2025年1月に開催するシンポジウムの登壇者について、直接会って交渉、コンタクトを取ることができたことは大きい。2023年度は、2024年6月にアメリカ合衆国NYPL(ニューヨーク公立図書館)で開催されるミュージカルの学会の査読に通り、発表することが実現する。亡命、占領、共生社会というキーワードを研究のなかでどのように有機的に繋げていくのか、調査結果を論文にする過程でしっかり考えていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年3月にデッサウでの調査が実行でき、2024年6月にNYPLでの学会発表と調査を準備できたことで、今後の展開が見えてきた。2024年度は論文執筆がいくつか重なっているが、しっかりまとめたいと思う。 また、円安という状況はあるが、2025年1月はシンポジウムのために海外から招聘することになっているので、しっかり準備していきたい。ただ、複数の科研に共同研究者として関わっているため、終了や報告のタイミングをしっかり合わせていく 必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は6月にNYPLでの発表があり、その後、2025年1月には、ミュンヘン大学とハーバード大学から音楽学の教授を招聘して神戸大学でシンポジウムを開催するので、しっかり準備していきたい。
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