研究課題
基盤研究(C)
本研究は、20世紀以降の音楽文化のグローバルな状況に着目し、研究史料や研究方法を問い直し、芸術家の移動、作品の創造、作品の上演システム、解釈、受容、批評などについて、20世紀の音楽劇のあり方をその「上演」を中心に、「トランスナショナルな歴史」として、世界史的視座から再構成し、再考することを目的とする。1920年代から2020年の一世紀にわたる長いスパンで、舞台芸術に及ぼした教育・鑑賞・批評・上演のダイナミクスを《三文オペラ》を例に実証的側面から調査し、日本の音楽劇にもたらしている社会派音楽劇の影響を「世界史的視座」から検証することを目的とする。