研究課題/領域番号 |
22K00226
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
古川 聖 東京藝術大学, 美術学部, 教授 (40323761)
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研究分担者 |
藤井 晴行 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (50313341)
三枝 一将 東京藝術大学, 美術学部, 助教 (60529949)
浜野 峻行 国立音楽大学, 音楽学部, 非常勤講師 (70727693)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 音楽 / コンピューター / 身体 / 空間 / あたらしいメディア / インタラクション / 共鳴 / コンピューターミュージック / 音楽認知 / 感動 / アース・ワーク / 環境芸術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は身体を通して感じる大きな空間(主に野外)に音を置き、楽器というメタファーを通し、音楽的な方法(演奏や時間軸を用いた構成)を用い、その空間に実際に表現とその体験を同時に行う人間が入り込み、その空間にその人の意識を共鳴させ、重ねていく、空間を使った、表現とその体験が一体化したアートの意識の研究である。 本研究は近代において定形化された、表現とその体験の分離、表現者と鑑賞者という軸を止揚し、アートをモノや作品、形式としてではなく、それを感情とともに認知する、人間の意識の側からアプローチする。
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研究実績の概要 |
研究は研究計画に沿っておこなわれた。 メインの研究期間である<ステージ2>=2023年度にむけた準備が行われた。複数回の研究会(2人の外部の専門家も招聘)を開催し、またコア研究グループである、古川(代表者)、藤井(分担者)、濵野(分担者)三枝(分担者)は実験パフォーマンスでつかう楽器、ソフトウェアの調整、改良をおこない、2023年2月23日、26日に東京都都庁前都民広場にて実験パフォーマンスを2回おこなった。また古川は実験測定にむけて慶應大学の柴玲子と”インタラクティブ参加型アートによる動機付け・コミュニケーション効果促進の検討”のタイトルで、参加型アートにおける心理実験の手法の開発、効果測定に関し、音楽療法学会において研究発表を行った。研究目的である、”新しい意識、かたちの仮説抽出”にむけて 実験パフォーマンス参加者へのアンケート(東京藝術大学倫理審査委員会で認可)、およびにその話し合いの結果は現在まとめており、2023年7月にはその作業は終了する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験パフォーマンスでつかう楽器、ソフトウェアの調整、改良も順調に行われており、 パフォーマーグループのデザインと形成も進められている。 実験パフォーマンスも複数回行われ、その結果の整理、検討も順調に進められている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度(2023)は研究のメインステージである、<ステージ2>に入る。 人間には身体と身体感覚があり、人間が行う音、音楽とは畢竟、聴覚と身体通したリズムなどによる、複数の人間の身体の相互応答(インタラクション)、神経系の同期、共鳴、共振であると考えられる。この総体的な表現、表彰行為を通して、この<ステージ2>の期間にそれらを共鳴、身体、空間、意識、音楽、音の関係性に注目し、検討をおこない、実験パフォーマンスなどの実践によって、確認されるありうる仮説などを準備する。
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