研究課題/領域番号 |
22K00245
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
平田 昌輝 富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 講師 (60709690)
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研究分担者 |
長田 堅二郎 富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 講師 (30835533)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 星取り / 3D / 彫刻 / 石彫 / 変成岩 / PLA / pantograph technique / scupture / 星取り法 / 3Dスキャン / 3Dプリント / 3D / 石 |
研究開始時の研究の概要 |
星取り法は塑造などで自由に作られた原型から石などの加工自由度の低い素材に形を転写するための計測法、造形法である。日本のクセの強い石を豊かに造形する手法として「星取り法」は有効であるが、大型の作品制作においていくつかの支障や課題がある。 本研究では3D技術を応用することでそれらを克服した「星取り法」の手法を開発する。
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研究実績の概要 |
2023年度は石の切削の工程に入り、進めた。 原型・石の3Dデータの重ね合わせで決定した石の切断面を、石材店の大型機械を用いて切断した。データ上での検討で決めた切断面であったため、実際の作業では自然石の角度の微調整やはつり作業での面出しの必要が生じ当初の想定よりも時間を要した(5月中旬~6月中旬)。 次に星取り作業に入った。2023年6月中旬~7月下旬に粗取り、2023年8月~2024年3月中旬まで細部も含めた彫り込みを進める。作業環境は、屋外に設置したテント内であり、夏の高温や湿気、冬の低温や凍結、隙間から吹き込む雨による濡れなどに晒されながらの約7か月間の星取り作業中で、FDM方式の3Dプリンターで出力した樹脂(PLA)を素材とする原型の変形など、問題の有無を確認することができた。結果は、若干の変形が疑われる変化はあったものの、石膏原型と比較しても大差はなく、星取り用の原型として十分使用できると判断した。3月下旬に星取り器を固定するために石に設置した金具を取り外し、研磨工程に入る前の仕上げの彫りこみに入った。 石膏と比較するとかなり軽量であるという樹脂(PLA)の特性は、作業中の取り回しが容易で、形体を転写するための原型の観察の際に大変有用である。切断も容易にできるため、原型を細かく分割し、切削しようとする箇所のすぐそばにそれおいて間近に観察しながら切削を行うことができる。原型も大型となる、大型作品の星取り法においては特に有用である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
原型制作は当初予定よりも早く進んでいたが、石の切削工程は当初の予定よりも時間を要しており、差し引きで当初予定通りの進捗となっている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は石の彫刻制作の仕上げの彫り込みの続きと研磨を行う予定である。 並行して成果発表の準備も進める。
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