研究課題/領域番号 |
22K00263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 京都芸術大学 |
研究代表者 |
大西 宏志 京都芸術大学, 芸術学部, 教授 (90351361)
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研究分担者 |
福本 隆司 神奈川工科大学, 情報学部, 教授 (80772912)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 広島国際アニメーションフェスティバル / スタジオロータス / 木下蓮三 / 木下小夜子 / ASIFA(国際アニメーションフィルム協会) / オーラルヒストリー / クリヨウジ / 木下蓮三・木下小夜子 / オーラル・ヒストリー / ASIFA・国際アニメーションフィルム協会 |
研究開始時の研究の概要 |
広島国際アニメーションフェスティバルは、ASIFA(国際アニメーションフィルム協会)の公認を得て1985年に始まり、2020年の第18回大会をもって終了した。この間、世界四大アニメーションフェスティバルの1つとして数えられるようになり、米国アカデミー賞・同アニー賞の公認映画祭にもなった。国内外からの参加者は毎回3万人に及んだ。 本研究は、広島国際アニメーションフェスティバルの通史をオーラル・ヒストリーの方法を用いて記録し後世に残すこと、さらに広島大会の36年間の活動を芸術運動として捉え、その実相に迫ることを目的とする。
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研究実績の概要 |
2023年度は、アニメーション関係者へ聴き取り調査と、(株)スタジオロータスに保管されていた広島国際アニメーションフェスティバル1985-2020(広島大会)およびASIFA関連の資料調査を行った。 アニメーション関係者への聴き取りは、アヌシー国際アニメーションフェスティバルの開催時期に合わせて渡仏し、フェスティバルに参加している関係者に話しを聴いた。対象者は、Nicole Salomon ASIFA名誉事務局長、Deanna Morse ASIFA会長、Gerben Schermer元ASIFA理事。さらに、オンラインにてOtto Alder元ASIFA理事、メールにてVesna dovnikovic前ASIFA事務局長とJiri Kubicek元ASIFA理事にも取材を行った。 (株)スタジオロータス保管資料の調査は、多数のビデオテープの中から木下蓮三氏・木下小夜子氏のインタビューや講演が記録されているものを探し出しデジタル化を行った。同じく広島大会設立準備に関する紙資料も収集しデジタル化を行った。これらの資料発掘と平行して資料を時系列に整理し、広島大会開催までの両氏の取り組みを明らかにする作業に着手した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
広島大会[1985-2020]の全史を網羅するのではなく、Ⅰ.準備期[1972年-1985年]および第二回大会[1987年]頃に焦点を絞って調査を進めることにしたことと、コロナ禍があけて関係者へのインタビューがやりやすくなった結果、若干の遅れを取り戻すことができた。一方で、調査が進むにつれて散逸が懸念される多くの資料が見つかり、これらの保存・整理のために時間がとられている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度も継続して、広島大会の設立当時を知るアニメーション関係者への取材を行う。6月に開催されるザグレブ国際アニメーションフェスティバルに合わせて渡航し、Vesna dovnikovic前ASIFA事務局長らを取材する予定である。また、国内関係者への取材も平行して行ってゆきたい。 以上のように、今年度はまだ取材を行う段階であり、オーラルヒストリーとしてまとめるのは先になる見込みである。そうしたことから研究期間の延長申請を行うことを検討している。
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