研究課題/領域番号 |
22K00291
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
渡辺 匡一 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (40306098)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 真言宗 / 談義所 / 佛法紹隆寺 / 宝聚院 / 如来寺 / 檀王法林寺 / 善通寺 / 寺院蔵書 / 文献学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、長野県諏訪地方における真言宗の談義所である佛法紹隆寺(長野県諏訪市四賀)と、福島県磐城地方における真言宗の談義所である宝聚院(福島県いわき市西小川)の典籍の調査・研究を中心に、真言宗善通寺派の本山である善通寺(香川県善通寺市)の典籍、浄土宗名越派の本山であった如来寺(いわき市平山崎)の典籍との比較も併せて、中世後期から近世後期における、真言宗寺院の学問形態の変容を明らかにすることを目的とする。
|
研究実績の概要 |
調査・研究を進めていく上で必要不可欠な、真言宗・浄土宗関係図書を購入した。 佛法紹隆寺・善光寺(諏訪市)所蔵の典籍データの分析とともに、所蔵典籍の調査・研究を行い、データの確認作業を行った。佛法紹隆寺は、11月24-26日に確認作業を行った。善光寺(諏訪市)は、4月8・9日、5月13・14日、6月10・11日、7月8・9日、9月16・17日、10月14・15日、11月11・12日、12月9・10日、2月10・11日、3月16・17日に確認作業を行った。宝聚院(いわき市)所蔵の典籍データの分析とともに、所蔵典籍の調査・研究を行い、データの確認作業を行った(8月2-7日)。如来寺(いわき市)所蔵の典籍データの分析とともに、所蔵典籍の調査・研究を行い、データの確認作業を行った(6月30-7月2日)。檀王法林寺(浄土宗・京都市)所蔵の典籍データの分析とともに、所蔵典籍の調査・研究を行い、データの確認作業を行った(9月12・13日、2月27日-3月1日)。善通寺(善通寺市)所蔵の典籍データの分析を行った。 佛法紹隆寺所蔵典籍の書誌データを、「古文書・聖教データベース」として、一部公開を行った(https://buppou-syoryuji.jp/)が、全面公開を目指し、寺院、プロバイダとの検討を引き続き行った。佛法紹隆寺所蔵典籍の諏訪市文化財指定に向け、諏訪市文化財評議委員会で内覧を行った(11月30日)。指定は、鎌倉時代-現代(50年間迄)の3000点、6000冊。 説話文学会4月例会「学僧祐俊の修学と聖教典籍書写の旅―奥会津真言寺院調査の成果と課題」 (4月15日於大正大学)でコメンテーターを務めた。 諏訪神仏プロジェクト研究部門顧問として、諏訪神宮寺由来の仏像等の一斉公開事業(5月27日・28日)に関わり、佛法紹隆寺において講演・解説を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
善通寺の調査・研究が行えなかったため。宝聚院、如来寺の調査・研究についても日数が不足であった。
|
今後の研究の推進方策 |
善通寺の調査・研究については、2024年度に行う予定でいる。データの確認とともに、写真撮影を増やし、大学での調査・研究を円滑に行えるよう配慮する。 今後は、各寺院の所蔵典籍の確認作業を行い、データベースを完成させる。データベースの分析により、真言宗における地域寺院や本山寺院の学問形成の変容、 浄土宗寺院のデータベースの分析により相対化を目指す。
|