研究課題/領域番号 |
22K00296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
沼尻 利通 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (90587635)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 古典文学 / 古典籍 / 書誌学 / 字母 / 平仮名 |
研究開始時の研究の概要 |
古写本に用いられている平仮名の字母のN-gram分析をおこない、書写者の仮名字母の組み合わせの傾向を明らかにすることを目的とする。特に、源氏物語の定家本を軸にして、定家本の字母の用いられ方から、書写者の仮名字母の組み合わせの傾向を明らかにしていく。
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研究実績の概要 |
源氏物語の古写本に用いられる平仮名の字母の分析をおこなった。平仮名の字母の分析をとおして、その書承(書き継がれていく過程)が可視化できるのではないか、また字母の用いられ方に共通性があるのではないか、という問題意識からの研究である。 本年度は、新出資料である源氏物語「若紫」巻の字母の採集をおこなった。この研究により、「若紫」巻での字母の使用頻度の分析が可能になった。 次年度には、このデータをもとにして、定家本の字母の使われ方と比較検討していきたい。 本研究からの派生として、紫式部日記の黒川本、松平本の字母の分析も並行しておこなっている。その成果は、論文化して公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
字母の集計作業がやや遅れている。また、定家本のみならず、他本との関係も考えねばならない、と気づき、他本の字母集計作業をせねばならなくなったため、当初の予定よりもいささか遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
定家本「若紫」巻と関連が指摘されている、伏見天皇筆本の字母の分析と、その書承関係の究明をすすめていきたい。
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