研究課題/領域番号 |
22K00404
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
吉本 和弘 県立広島大学, 地域創生学部, 教授 (90210773)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 古典的英語圏児童文学作品 / 舞台化や映画化 / 現代批評理論 / 英語圏児童文学 / 古典的作品 / 演劇 / 映画 / 英語圏児童文学作品 / 舞台化 / 映像化 |
研究開始時の研究の概要 |
19世紀を中心とする英語圏児童文学の黄金時代に描かれた古典的作品群は、21世紀に入っても演劇や映画、ゲームなどの大衆娯楽の題材としてしばしば利用されており、大きな影響力を持ち続けている。これらの作品が、現代においてどのような改変、演出をされて大衆に提供されているのかを、現代批評理論の視点から分析し、その演出における階級問題、人種問題、ジェンダー問題、他者表象の問題などについて考察し、元にある文学作品と翻案、改作、現代的演出がどのような関係性を持つのかについて分析、考察し、その問題点に光を当てる。
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研究実績の概要 |
本課題「古典的英語圏児童文学作品の舞台化や映画化作品の現代批評理論に基づく研究」については、実質的に2022年および2023年度にはさしたる成果をあげることができなかった。それは、2018年に採択されて同時に抱えている研究課題「ヴィクトリア朝期の写真術と文学とラファエル前派主義芸術の関係性に関する研究」(18K00377)が、コロナ禍の影響によって研究が停滞し、3度の延長申請の末、2023年度も並行しておこなっていたことが大きく影響している。2023年度から2024年にかけて、前の課題の成果を徐々に発表しており、こちらの成果を著書としてまとめているところである。 2023年度後半からは文献により19世紀英国の舞台芸術に関しての知識を蓄積することに注力しており、それと並行して児童文学の舞台化作品を実際に調査することについて計画中である。長年研究対象としてきたルイス・キャロルのアリス作品やJ. M. バリの、ラドヤード・キプリングの作品などに焦点を絞り、現代における舞台化、映像化作品について調査をしようとしている段階で、2024年ど夏に英国による状況調査を実施する予定にしている。 研究成果としてはまだ発表できていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2018年に採択されて同時に抱えている研究課題の3年にわたる遅れにより、本研究にはまだ本格的に取り掛かれていない状況である。関係する書籍、文献を集め、読む段階にあり、これから実際の舞台化作品、映像化作品を特定し研究対象を絞り込み、実際の作品の調査等に取り掛かろうとする段階にある。 勤務先の県立広島大学地域創生学部地域文化コースのコース長の任にあることで多忙を極めており、このことも研究の遅れの一因となっている。 結果として本研究については、予定より大幅に遅れていると言わざるを得ない。
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今後の研究の推進方策 |
演劇理論についての文献を収集し演劇理論の知見を蓄積すること、また、専門家の講演などによる知見の蓄積を行いながら、研究対象とする作品とその舞台化、映像化作品を絞り込み、その実質的な調査研究を行おうとしている段階である。
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