研究課題/領域番号 |
22K00428
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
廣田 美玲 獨協医科大学, 医学部, 助教 (10809510)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2026年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 異性装 / 財産継承 / 女性の戦略 / 近代イギリス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、メアリ・ロビンソン、ファニー・バーニー、アン・リスターなどが、実生活で、または、彼女たちの文学作品の中で、いかに異性装を、女性の自己表現や自己主張の装置として戦略的に用いていたかということを、歴史的、文化的な視点から読み解く。 また、女性の権利や階級制を焦点とする新たな視座から異性装を捉え直し、当時の女性たちが社会への異議申し立てをどのように展開していたかということを解明する。
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研究実績の概要 |
2022年度は本研究課題の初年度であった。2022年7月には本研究課題の中心的研究対象であるメアリ・ロビンソンと彼女を描いた肖像画たちの関係性を当時の消費文化を中心とした視点から執筆した「メアリ・ロビンソンと肖像画家たちー名声と消費文化のはざまで」を日本ジョンソン協会編『十八世紀イギリス文学研究 第7号ー変貌する言語・文化・世界』より出版した。 また、ファッションに関する展示にも複数足を運んだ。その中で、2022年9月から10月に渋谷区立松涛美術館にて開催された「装いの力ー異性装の日本史」展は、日本における様々な時代の異性装文化・表現を通して、性の越境を可能とする「装いの力」について考察しており、本研究を遂行する上で大変参考になった。 さらに、2023年3月には、2022年度の目標のひとつであった京都服飾文化研究財団(KCI)を訪問し、18世紀や19世紀当時のドレスなどを見せて頂いた。当訪問の目的は、異性装研究をする文学研究者として抜け落ちがちな、ドレスの構造やその変化などに関する服飾史の視座を養うためである。当訪問に関しては、2023年6月発行の獨協医科大学『基本医学年報』第12号に「18世紀のファッション事情―KCIコレクションより-」という報告を寄せた。また、同年報には、本研究課題を考える契機となった実在した女装の男性シュヴァリエ・デオンとメアリ・ロビンソンの小説『ウォルシンガム』に登場する男装のヒロイン、サー・シドニーの比較を書いた論文「異性装と財産継承―シュヴァリエ・デオンとサー・シドニーの場合」が掲載される予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響で行動に規制がかかったり、その影響で想定外の業務が発生したことで、十分な研究時間を確保することができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は研究計画第1期で実施できていなかったリチャード・ブリンズリー・シェリダンなどの18世紀当時イギリスで人気のあった劇作を読み、それぞれの言説の中で異性装がどのように機能しているかを読み解くことに力を注ぎ、研究計画を軌道に乗せたい。
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