研究課題/領域番号 |
22K00485
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 山梨県立大学 |
研究代表者 |
大村 梓 山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (50639177)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | レスプリ・ヌーボー / シュルレアリスム / 『詩と詩論』 / 日本近代詩 / モダニズム詩 / 詩誌 / フランス近代詩 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は芸術概念、レスプリ・ヌーボー(新精神)の日本での発展の実態を詩誌『詩と詩論』に焦点を当てて分析を行う。本詩誌は前衛芸術に関心を示し、安西冬衛、北園克衛、春山行夫等が参加しており、レスプリ・ヌーボーとの関係について取り上げられてきた。また日本では堀口大學訳を通してフランス近代詩の受容がすでに以前からみられた。本研究は『詩と詩論』でのレスプリ・ヌーボーの実態を、日本文壇での翻訳を通したフランス近代詩の受容とフランス文壇からの直接的移入の二つの流れから明らかにすることによって、日本とフランスでのレスプリ・ヌーボーのあり方の相違を解明する。
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研究実績の概要 |
2023年1月に出版した学術書(単著、『異国情緒としての堀口大學―翻訳と詩歌に現れる異国性の行方』)の出版後の振り返りから、大正・昭和期の詩誌でのフランス近代詩の受容とレスプリ・ヌーボーの形成について、他の芸術分野も含めたより詳細な考察の必要があると考えた。2024年はアンドレ・ブルトンが『シュルレアリスム宣言』を発表してから100年となるため、関連の国際学会や美術館等でのイベントが国内外で予定されている。それらに積極的に参加することを考え、『詩と詩論』には様々な西洋の芸術運動が紹介されているが、特に2023年度についてはシュルレアリスムに焦点を当てて研究を進めた。国内のシュルレアリスムの動向については瀧口修造を中心に整理を行い、ヨーロッパでのシュルレアリスムの動向については2024年3月にパリ・アムステルダムにて現地調査を行った。文献調査とともに、シュルレアリスムのフランスと日本での動向の差異と展開について、現地の研究者と活発な議論を交わした。またフランスで開催予定のシュルレアリスム関連の国際学会やイベント等の有益な情報を得ることができた。シュルレアリスム関連の国際学会への参加申し込みの準備や、刊行を予定している学術書(共著、英語)の原稿の作成等の準備を行った。『詩と詩論』で紹介された西洋の芸術運動は文学に限らず、他の芸術分野も関連しているため、必要に応じて他の芸術分野も含めて分析する必要があると考える。それらの芸術運動の紹介について詩誌を中心にリストを作成し、日本とヨーロッパの影響関係がより明確になるように試みた。本調査の結果は刊行を予定している学術書(共著、英語)に活用される予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2024年はアンドレ・ブルトンが『シュルレアリスム宣言』を発表してから100年となり、国内外で関連の国際学会や美術館等でのイベントが予定されている。それらに積極的に参加するため、『詩と詩論』とシュルレアリスムの関係性に特に焦点を当てて研究を進めている。国内のシュルレアリスムの動向については瀧口修造を中心に整理を行い、ヨーロッパでのシュルレアリスムの動向と比較分析を行っている。シュルレアリスム関連の国際学会への参加申し込みを行い、刊行を予定している学術書(共著、英語)の原稿の作成等の準備を引き続き行っている。詩誌に掲載されている西洋の芸術運動についての文章のリストを作成し、関連性を分析している。
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今後の研究の推進方策 |
今後はフランスでの現地調査(特にシュルレアリスム関連の調査)、国内外での積極的な研究発表によって、研究の考察をより深めたいと考える。刊行を予定している学術書(共著、英語)の原稿を完成させる予定である。
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