研究課題/領域番号 |
22K00529
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
韓 喜善 大阪大学, 国際教育交流センター, 特任講師(常勤) (80756156)
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研究分担者 |
難波 康治 大阪大学, 国際教育交流センター, 准教授 (30198402)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 撥音 / 生成 / MRI / 地域差 / 個人差 / 言語学 / 音声学 / 日本語学 / 日本語の音声の学習 |
研究開始時の研究の概要 |
日本語における撥音(ん)は、一般的に後続する音声の調音位置を取る鼻音として生成され、音環境による条件異音を有すると解釈されてきた。しかし、撥音に母音や摩擦音が後続する場合、および語末の撥音についての音声の実態、特にその詳細には不明な点がある。 かつて、撥音をIPAで記述する際「日本語の成節鼻音といった準音素的な記述が行われていたが、結局1976年には廃止に至った。それから半世紀ほど経った現在、撥音の音声に関する調査は未だ不十分なままである。そこで本研究では、撥音について、前回に続き検討の範囲を広げて総合的な検討を行う。
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研究実績の概要 |
撥音の研究については、これまで、知覚判断を中心に行なってきた(Han 2016、韓2017、韓 2018a, 韓 2018b, 韓 2021, 韓 2022)。日本語母語話者による撥音の知覚判断については、調音器官の狭窄が強ければ撥音として認知されやすいものの、むしろ 狭窄が緩い母音に近い音声の方が母音間において 自然だと感じられることが示唆された。 一方、撥音の生成調査については、現時点において充分な検討が行われておらず、研究者の聴覚的印象を中心に述べられてきた。 さまざまな音環境における撥音の生成の解明するためには、音声器官の形態と動態を正確に把握する必要がある。MRI は、現時点で最も安全かつ精密に発話運動を観測可能な装置であるため、これを用いて研究を実施することには科学的合理性がある。 本研究では、撥音(ん)を含む単語および文を発話している際の音声器官の形態および動態を計測するとともに、撥音の知覚についても調査を続けることで、撥音の実態を明らかにする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
MRIによる調音運動の撮影のためには、倫理審査を受ける必要があり、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)における「安全審査」および大阪大学医学部附属病院倫理審査委員会における「倫理審査」を受けて、承認を得られた。
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今後の研究の推進方策 |
8月と9月に国際電気通信基礎技術研究所(ATR)においてMRIによる調音運動の撮影を行う予定である。11月までに分析を行い、国内の研究会および学会で発表を行う予定である。なお、8月、国際学会(International Congress of Phonetic Sciences 2023)にて母音間の撥音に関するこれまでの成果を発表する。
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