研究課題/領域番号 |
22K00566
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
柿原 武史 関西学院大学, 商学部, 教授 (10454927)
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研究分担者 |
長谷川 信弥 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 教授 (20228448)
吉田 浩美 神戸市外国語大学, 外国学研究所, 客員研究員 (70323558)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 少数言語 / 言語政策 / 外国語教育 / 少数言語回復政策 / 少数言語対外普及政策 / ガリシア語 / バスク語 / カタルーニャ語 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、国民国家内の少数言語を、その言語が話されている地域外の非母語話者に対して普及・教育することが、少数言語復興政策においてどのような意味を持ちうるのかを明らかにすることを目的とする。具体的にはスペインのカタルーニャ語、バスク語、ガリシア語を域外で「外国語」として学ぶ非母語話者を対象とし、学習動機、機会、方法、使用実態などについての調査を行う。 本研究で得られた知見により、少数言語復興政策に新たな提言を行える。また、学習者の生活環境において身近ではないこれらの言語を学習することの特徴や課題が明らかになれば、類似した環境にある日本における英語以外の外国語の教育にも示唆を得ることが期待できる。
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研究実績の概要 |
本年度は前年度に引き続き、共同研究者とともに、オンライン調査の設計と実施方法の検討を行った。また、それぞれ現地調査なども行った。カタルーニャ語に関しては、日本での学習者向けのオンラインアンケートフォームの作成を行った。 研究代表者が担当するガリシアに関しては、2023年前半にAIEG(国際ガリシア学会)所属のポルトガル、イタリア、スペインの研究者とともに在外ガリシア学研究の実態調査を行った。その調査のデータを分析し、中間報告を兼ねてオンライン研究会でシンポジウムを開催した(7月14日 OS ESTUDOS GALEGOS NO EXTERIOR PROPOSTAS E DEBATE PARA UN DIAGNOSTICO、オンライン)。 外国語としてのガリシア語学習者向けの教材であるAula de galegoシリーズの内容を分析し、これらの教材がどのようなガリシア語のイメージを普及しうるのかを考察し、その研究成果をロマンス語学会機関誌『ロマンス語学』に論文として発表した。 また、研究代表者は世界各地に存在するガリシア語学習者を対象とした学習実態や学習言語の使用実態ならびに学習動機調査をオンラインと対面で2023年2月から6月にかけて実施し、その分析を行った。その中間報告として、それぞれ異なるテーマで、第31回情報保障研究会・第1回節英研究会(9月16日、於 上智大学)、JACET言語政策SIG 月例研究会(9月16日、於 早稲田大学)、12月23日、第459回関西スペイン語学研究会(12月23日、於 関西学院大学大阪梅田キャンパスおよびZOOMによるオンライン開催)にて研究成果報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍以降の研究の遅れが続いている。また、円安及び航空運賃の高騰に伴い、一部の協同研究者の渡航が難しかったなどの問題もあるため。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度に当たるため、引き続き現地調査を継続するとともに、研究成果の報告を積極的に実施していく予定である。 具体的には、それぞれの言語の学習者を対象とした学習動機調査を実施し、その結果の分析を行うとともに、研究成果の報告を行っていく。また、コロナ禍で遅れている海外現地調査を引き続き進め、現地で学ぶ学習者の学習実態調査や動機調査を行うとともに、地域少数言語の研究者との情報交換を行い、今後の外国語としての少数言語学習・教育に関する研究の方向性・可能性について検討する。
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