研究課題/領域番号 |
22K00569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
岡部 嘉幸 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (80292738)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 近世語 / 近世スタンダード / 江戸語 / コーパス / 日本語文法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、近世後期江戸における口語の実態を総体として理解する上で重要な位置をしめながら、その資料整備や具体的な資料性の検証が遅れている「近世スタンダード」(改まった場において武士、知識人、上層町人によって使用された規範的、標準語的な言語)資料について、資料の電子テキスト化・コーパス化による資料整備とその資料性の検証を行い、さらに「近世スタンダード」と日常語としての「江戸語」との関係性を検討するものである。
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研究実績の概要 |
本研究は、近世後期江戸における口語の実態を総体として理解する上で重要な位置をしめながら、その資料整備や具体的な資料性の検証が遅れている「近世スタンダード」(改まった場において武士、知識人、上層町人によって使用された規範的、標準語的な言語)資料について、資料の電子テキスト化・コーパス化による資料整備とその資料性の検証を行い、さらに「近世スタンダード」と「江戸語」との関係性を検討するものである。 今年度は、上記目的を達成するために、「近世スタンダード」資料の電子テキスト化および形態論情報付きのコーパス化を目指した。具体的には京都府立大学市村太郎研究室蔵『唐詩選国字解』(服部南郭、安永9(1780)年成立、文化再板)の電子化(JPEGおよびTIFFファイルによる電子化)を行った。しかし、電子テキスト化と形態論情報付きのコーパス化は、研究代表者および研究協力者の都合により、今年度実施することができなかった。次年度において、計画を再調整し、実施を目指したい。 また、連携研究者である京都府立大学の市村太郎氏と研究打合せを行い、今後の電子テキスト化および形態論情報付きコーパス化の仕様等について情報交換と検討を行った。 さらに、計量文献学及びコーパス言語学に関連する研究書・論文等を収集・講読し、今後実施予定の「近世スタンダード」資料の資料性の検証のための計量文献学的手法の最新知見や技術についての知見を深めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度において研究代表者は所属機関の部局長をつとめていたが、ポストコロナにおける大学運営への対応等で、大学の管理運営業務に予定以上の時間をとられることになり、本研究課題に割くエフォートを十分に確保できなかった。 また、研究許力者として電子テキストの校正作業や確認作業を依頼予定だった千葉大学大学院の大学院生が、体調を崩したことにより、作業を依頼することができず、また、作業を代替できる大学院生も見つけることができなかった。 以上のことから、今年度実施予定だった電子テキスト化と形態論情報付きのコーパス化が実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度末で、研究代表者の所属機関における部局長の任期が終了したこと、さらに、研究代表者が所属機関を千葉大学大学院から成蹊大学に変更したことにより、2023年度以降は、本研究課題に割く十分な時間的余裕が見込まれる。2023年度以降の研究計画の見直しを来年度の最初に行った上で、この時間的余裕を十分に活用し、現在、遅れている研究活動を推進する。 また、2023年度の夏頃には電子テキストの校正作業や確認作業を行ってもらえるよう、本研究課題と関連のある研究を行っている京都府立大学の市村太郎氏や、本研究課題の研究代表者である岡部が共同プロジェクト研究員をつとめている人間文化機構国立国語研究所と連携し、謝金業務に携われる大学院生やポストドクターを早期に確保する。
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