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現代日本における人名使用漢字の字種・字体・読み方に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K00576
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02070:日本語学関連
研究機関早稲田大学

研究代表者

笹原 宏之  早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (80269505)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード名前 / 読み方 / 名乗り訓 / 名乗り音 / 人名 / 漢字 / 人名用漢字 / 当て字
研究開始時の研究の概要

日本語の名詞の一種である固有名詞でありながら、その方法上の困難さなどから、内在する学術的な意義に比して研究が十分には開拓,実施されてこなかった日本の人々の下の名前に対して実証的な調査を実施し、そこに用いられている漢字に関して字種・字体・字音・字義・字訓など各面からの分析を行うことで、それらの実状を検証し、背景も検討する。
研究成果は学術分野のみならず、行政全般の抱える諸課題、そして広く一般の命名意識に対して波及効果ももたらすものと考えられる。

研究実績の概要

本研究においては、調査研究用に提供された人名のデータ(姓から切り離す等の処理を経て提供された文字・言語としての電子情報)を使用した種々の調査を実施した。さらにそれを補い、また詳しく分析をするために、質を異にする情報についても各メディアを用いて採集した。それらを主たる材料として、以下の諸点について検討を加えた。
通時的検討:名の漢字の読み方の史的変遷と各時代における位置付けを捕捉するため、「名乗り訓」(名乗り読み)に関して過去にどのようなものがあったのかについて文献を使じた検証の実施。
共時的検討:現代の名の読み方の実態とそれに関する意識を究明するため、上記の実態に関する計量的な調査(漢字1字単位での読み抽出を伴う)に加え、一般の日本語使用者に対する名の漢字に関する由来や意識についての検討の実施。
それらを通して、名乗り訓については、いわば幽霊情報が写本、刊行物や伝聞によって広まったケースまで存在していたことを確かめ、個別の発出元を解明し、そこからの派生の状況を追跡することで、架空の読み方が定着する過程にいかなる原因があるのかといったことについて検証を通じて解明した。
また、名乗り音と呼ぶべき類型の存在も指摘し、名に集中的に表れる慣用音的な字音が検証されない現状に関して、「佳」(ケイ 呉音説も)「絢」(ジュン)「音」(ノン 連声からの切り出し)「茉」(マ 部分音 森鴎外の頃から)「苺」(ボ 2004年からの新しい人名用漢字)「颯」(リツ フウ)の類を現実の名から見出し、現行の主要な漢和辞典における字音欄と名乗り欄での掲載状況との比較を行うなど、種々の点から確認と分析を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

データの入手と分析、公表などが予定通り進んでいるため。

今後の研究の推進方策

計画通りに遂行する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件、 招待講演 3件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 令和時代の漢字と表記2023

    • 著者名/発表者名
      笹原宏之
    • 雑誌名

      ことばと文字

      巻: 16 ページ: 159-168

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本における命名文化とその読み仮名  -「愛」を中心に2023

    • 著者名/発表者名
      笹原宏之
    • 雑誌名

      日本語学

      巻: 42(2) ページ: 128-140

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 日本の人名における「月」の読み方2023

    • 著者名/発表者名
      笹原宏之
    • 雑誌名

      Renewing Governance Mechanism in Asia-Pacific

      巻: - ページ: 374-383

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 氏名の「伝説」に対する検証2023

    • 著者名/発表者名
      笹原宏之
    • 雑誌名

      戸籍

      巻: 1023-

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「日本における命名文化とその読み仮名 -愛を中心に-」2023

    • 著者名/発表者名
      笹原宏之
    • 雑誌名

      『日本語学』 明治書院

      巻: 42-3

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「氏名の「伝説」に対する検証」2023

    • 著者名/発表者名
      笹原宏之
    • 雑誌名

      『戸籍』 テイハン

      巻: 1009-

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 固有名詞に用いられる漢字の特質と背景 -姓・名・地名の表記を中心に-2024

    • 著者名/発表者名
      笹原宏之
    • 学会等名
      漢字漢語研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 漢字で表記される日本の人名の読み方に関する諸問題2023

    • 著者名/発表者名
      笹原宏之
    • 学会等名
      国立国語研究所コロキウム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 「日本の人名における「月」の読み方」2023

    • 著者名/発表者名
      笹原宏之
    • 学会等名
      北京大学・早稲田大学2022年度共同研究交流会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 「日本における姓名の命名文化とその読み仮名に関する政策の現状と課題」2022

    • 著者名/発表者名
      笹原宏之
    • 学会等名
      東北亜語言文化論壇 生活与語言政策  大連外国語大・教育部
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] 方言漢字事典2023

    • 著者名/発表者名
      笹原宏之
    • 総ページ数
      273
    • 出版者
      研究社
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 漢字文化事典2023

    • 著者名/発表者名
      日本漢字学会編
    • 出版者
      丸善出版
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 『画数が夥しい漢字121』2023

    • 著者名/発表者名
      笹原宏之
    • 総ページ数
      131
    • 出版者
      大修館書店
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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