研究課題/領域番号 |
22K00598
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
野田 春美 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (60237849)
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研究分担者 |
野間 純平 島根大学, 学術研究院人文社会科学系, 准教授 (30780986)
江口 正 福岡大学, 人文学部, 教授 (20264707)
田附 敏尚 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 准教授 (90645813)
中田 一志 大阪大学, 日本語日本文化教育センター, 教授 (90252741)
林 淳子 慶應義塾大学, 日本語・日本文化教育センター(三田), 准教授 (80802959)
范 一楠 横浜国立大学, 国際戦略推進機構, 助教 (10804578)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | ノダ / 方言 / ノダ相当形式 / 準体 / 疑問文 / 終助詞 / ノ / 文類型 |
研究開始時の研究の概要 |
現代日本語において,ノダ(ンダ,ンデス,ノデアル,ノ等を含む)は重要な働きをしており,状況の事情説明や事態の把握を表す。 一方,各地の方言には,ノダに類似した形式を複数もつ方言と,1つしかもたない方言が見られ,標準語のノダの意味・機能との異同が問題となる。 そこで,本研究では方言におけるノダ相当形式の統一的な調査を行い,標準語のノダとの対照研究を行う。標準語のノダ研究の枠組みが,方言におけるノダ相当形式に適用できるのかを検証することによって,方言におけるノダ相当形式も含めたノダの類型化を目指す。
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研究実績の概要 |
2023年度はコロナ禍が終息に向かったため、2023年7月に対面の2日間のミーティングを開催し、研究協力者1名を含む8名全員が出席した。青森県五所川原市をフィールドとする分担者は、イントネーションによる違いや、ノダ相当形式が使えても意味が異なる場合などについての報告を行った。富山市と山梨県奈良田をフィールドとする研究協力者は、富山市方言の述語形式とイントネーション、質問文の種類と形式・イントネーションについての報告、及び山梨県奈良田方言の準体形式とノダ文についての報告を行った。大分市をフィールドとする分担者は、小郡市と大分市方言に関する内省を中心として報告を行った。宇部市をフィールドとする分担者は、アニメ動画を使った調査の報告を行った。島根県出雲市をフィールドとする分担者は、疑問文におけるダを中心とした発表を行った。すべての発表について全員で議論を行い、調査項目の検討を進めた。 2023年10月9日、11月5日にはオンライン・ミーティングを行い、共通して調査を行う項目に関する議論を重ねて調査票を作成し、各自のフィールドで調査を進めることを決定した。2024年3月24日のオンライン・ミーティングでは、宇部市、山梨県奈良田、島根県出雲市(平田方言)について調査結果の報告が行われ、全員で議論を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度はコロナ禍が終息に向かい、対面のミーティングも実施でき、分担者が各自のフィールドでの調査も進めることができたため、研究は順調に進んでいる。共通の調査票に基づく調査の結果をオンライン・ミーティングなどで共有し、議論を重ねることで、各地のノダ相当形式の異なりの実態が次第に明らかになりつつある。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度も、各自が調査を勧め、対面のミーティングとオンライン・ミーティングにおいて、お互いの成果を共有し、議論を重ねていく。2025年度春季には学会におけるワークショップの開催を計画しており、それに向けて、各地のノダ相当形式の比較の観点を、より明確なものにしていく予定である。
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