研究課題
基盤研究(C)
本研究では、16世紀にイングランドを約半世紀にわたって統治したエリザベス一世の演説原稿を分析対象とし、その言語的特徴を見ていきます。演説の言葉の端端には聴衆(国民や臣下)との信頼関係を構築するための配慮が散りばめられており、エリザベスは演説というコミュニケーション手段を使って「情報」と「感情」の共有を成し遂げていたと言えます。幾多の困難を乗り越えて来たエリザベス一世の演説やリーダー像を分析・再評価することで、先行きが不透明で将来の予測が困難な現代社会が得るべき示唆があると期待しています。