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英語の語強勢の知覚・発話と音韻知識の関係を探る

研究課題

研究課題/領域番号 22K00627
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02080:英語学関連
研究機関同志社大学

研究代表者

菅原 真理子  同志社大学, 文学部, 教授 (10411050)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード英語の語強勢付与 / 日本人英語学習者 / 韓国人英語学習者 / 英語母語話者 / 異なるタスクでの英語強勢付与一致率 / 紙面での強勢付与 / 発話における強勢付与 / 自然発話コーパス / 英語の語強勢 / 無強勢非弱化母音 / 完全母音 / 弱化母音 / 母音の強勢の強さ / 母音の弱化と継続時間 / フォルマント特性 / 知覚 / 発話 / 音韻知識
研究開始時の研究の概要

本研究では英語母語話者と英語学習者が頭の中に持っている語強勢に関しての音韻知識が、どう彼らの発話・知覚・内省判断に影響を及ぼすのかを探ることを目的としている。より具体的には、①英語の母語話者が英単語の音節を「強い」「弱い」と感じるのは、純粋にその音響的特徴だけに基づいてのことなのか、それとも彼らが母語話者として持つ英語の語強勢に関する音韻知識に依拠しているのか、②英語学習者が英単語を発話するときに使用する語強勢付与に関する知識と、紙面などにスペルで記された単語に強勢の印を付与するときに使用する知識は同一なのか、それともタスクによって異なるのか、といった2つの疑問点を解明していく。

研究実績の概要

R5年度は、研究計画書に掲げた2つ目の疑問点「英語学習者が英単語を発話するときと、紙面にスペルで記された英単語に強勢を付与するときとで、使用する語強勢の知識は同一なのか」に取り組んだ。
本研究は日本人英語学習者(JLE)、韓国人英語学習者(KLE)、英語母語話者(ENS)の3群を対象とし、彼らは紙ベースの強勢付与課題(紙面にスペル表記された英単語のどこに主強勢があるか見極め、その位置にアクセント記号を付与する課題)に回答した後、そこで使用した単語を音読し、その音声は発話データとして録音された。紙ベース課題の結果(どこにアクセント記号が付与されているか)と発話データから推定された主強勢音節との一致率を3グループ間で比較した。さらに発話データにおける推定主強勢音節とそれ以外の音節の音響特性も分析した。発話における主強勢音節の推定には、Sylvain Coulange氏(グルノーブル大学大学院博士課程在籍・R5年当時同志社大学研究生)と加藤恒夫教授(同志社大学)の協力のもと、英語韻律自動評価のプログラム(PLSPP)を用いた。JLEとKLEの比較の予備的結果をR5年11月に日本音声学会の第34回研究例会にて発表し、JLE、KLE、ENSの3群の比較結果については、国際学会LabPhon19に提出した要旨が受理され、R6年6月に発表を行う予定である。
上記の研究に加え、Coulange氏、加藤教授、小西隆之氏(神戸大学助教、R5年当時早稲田大学講師)およびその他の研究者等と共同で、JLEの英語自然発話コーパスの構築をするため、JLEによる英語でのディスカッションを録音し、コーパス化を目指している。この研究に関して、R6年2月にLCSAW6(Learner Corpus Studies in Asia and the World)にてポスター発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究課題の目的は、研究計画書に示した通り、2つの疑問点(「①英語の母語話者が英単語の音節を「強い」もしくは「弱い」と感じるのは、純粋にその音響的特徴だけに基づいてのことなのか、それとも彼らが母語話者として持つ英語の語強勢に関する音韻知識による思い込みにある程、依拠しているのか」と「②英語学習者が英単語を発話するときに使用する語強勢付与に関する知識と、紙面などにスペルで記された単語に強勢の印を付与するときに使用する知識は同一なのか、それともタスクによって異なるのか」)を解明していくことである。そのうち、①に関連しての音響研究の学会発表をR4年度に、②に関しての発表をR5年度に行っており、今後の研究の推進計画も具体的に見えている。このことから、概ね順調に進展していると考える。

今後の研究の推進方策

今後の研究の推進方策としては、以下を計画している。まず、①に関しての音響研究をさらに進め、知覚実験の準備も行っていく。また、②に関しては、R5年度に対象とした語群に加え、他の語群も対象に研究を進めていく。そしてどちらに関しても、R6年年度もしくはR7年度に学会発表することを目指す。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件)

  • [雑誌論文] 英語における主強勢直後の語末完全母音音節の韻律的強さの評価 : 聴覚刺激を用いない内省判断タスクに基づく研究2023

    • 著者名/発表者名
      菅原 真理子
    • 雑誌名

      同志社大学英語英文学研究

      巻: 104 ページ: 137-159

    • DOI

      10.14988/00029644

    • ISSN
      02861291
    • URL

      https://doshisha.repo.nii.ac.jp/records/29647

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Formant characteristics of unstressed unreduced vowels in American English: Only explained by duration?2023

    • 著者名/発表者名
      Mariko Sugahara
    • 雑誌名

      Proceedings of ICPhS 2023

      巻: -

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] A corpus of spontaneous dialogues in L2 English by French and Japanese L1 speakers for automated assessment of fluency2024

    • 著者名/発表者名
      Sylvain Coulange, Takayuki Konishi, Tsuneo Kato, Mariko Sugahara, Solange Rossato & Monica Masperi
    • 学会等名
      学習者コーパス研究国際シンポジウム Learner Corpus Studies in Asia and the World (LCSAW) 6.
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] English Lexical Stress in Awareness and Production: Native and Non-native Speakers2024

    • 著者名/発表者名
      Mariko Sugahara, Sylvain Coulange, Tsuneo Kato
    • 学会等名
      Labphon 19
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 意識されている強勢 vs. 発話における強勢―日本人と韓国人の大学生による英単語への主強勢付与の比較2023

    • 著者名/発表者名
      菅原真理子, Sylvain Coulange, 加藤恒夫
    • 学会等名
      日本音声学会 第347会研究例会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Formant characteristics of unstressed unreduced vowels in American English: Only explained by duration?2023

    • 著者名/発表者名
      Mariko Sugahara
    • 学会等名
      ICPhS 2023
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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