研究課題/領域番号 |
22K00631
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
牧原 功 群馬大学, グローバルイニシアチブセンター, 准教授 (20332562)
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研究分担者 |
小野 正樹 筑波大学, 人文社会系, 教授 (10302340)
山岡 政紀 創価大学, 文学部, 教授 (80220234)
西田 光一 山口県立大学, 国際文化学部, 教授 (80326454)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ポライトネス / インポライトネス / 配慮表現 / 語用論 / 対照研究 / 日本語学習者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は語用論における日本語の配慮表現研究を着想のもととするものであり、語用論と日本語教育の境界的な研究として位置付けることができる。そして、外国人日本語学習者が、日本語の運用において、どのような対人配慮を行って発話をし、それを日本語母語話者がどのように受け止めているかということを明らかにすることを目的とする。特に、日本語母語話者がインポライトネスであると感じるのは日本語学習者の発話のどの部分であるのかを調査し、そのような現象が生じる原因を対照語用論的な観点からポライトネスストラテジーの比較等により探るものである。
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研究実績の概要 |
本研究は外国人日本語学習者が産出する日本語の発話・文章を、日本語母語話者がどのように受け取り評価しているかを、対人配慮、ポライトネスという観点から調査し分析することを目的とする。研究の性質上、日本語母語話者の産出する文の外国人学習者の理解の難しい用例や、外国人日本語学習者の産出した日本語が母語話者にインポライトネスとなる用例を収集し、それが真に日本語母語話者にとってインポライトネスと受け取られるものかをアンケート調査によって判断するという2段階の手順を踏む必要がある。2022年度は当初の計画通り、日本語母語話者の産出する文の外国人学習者の理解の難しい用例、外国人日本語学習者の産出した日本語が母語話者にインポライトネスとなる用例の収集を中心に研究を進めた。 研究を通じて、外国人日本語学習者にとって理解や運用が困難と思われる事例を、策動性を持つ表現を中心に採取することができた。例えば、命令以外の言語形式を用いて命令を表す表現である。会社で上司がミスばかりする部下に対して「もう帰っていいから。」のような発話を行った場合、実質的には「もう帰れ。」に等しい機能を持つ。しかしながら、このような依頼の形の発話形式から命令という発話機能を推測することは容易ではない。また、聴者に対してFTAを生じさせることが多いとされる命令形が、ポライトネスを高めるストラテジーとして機能する場合も観察された。会社で、家族が倒れた等の連絡を受けた部下に対して、上司が「早く帰りなさい。」と述べることは、「早く帰った方がいいと思うよ。」「早く帰った方がいいんじゃないか。」のような表現よりも好ましいものとなる。策動性に関わる表現以外では、あいづち表現の日本語と英語との比較、ポライトネスストラテジーとして機能する日本語と英語のテンスの比較を行うなどした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度は言語事象の収集と考察を予定したが、この点については順調に進展している。2023年度の国際語用論学会において、日本語と他言語とのポライトネスについての対象研究の成果を、研究分担者とともに発表する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画に基づき、研究を推進する予定である。
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